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文章中の漢字をAIで学年に合わせてひらがなに変換、、、できるかも

今日の放課後、職員室でのひとコマ。

「A先生、何をしているんですか?」

「教科書の要約学習の準備です。AIで短くした文章を使って、子どもたちに要旨の掴み方を学んでもらおうと思って。」

「面白そうですね!でも...」

「そう、AIの文章、漢字が難しくて。」A先生は少し困った表情。

「AIに漢字を変換してもらうのは?」

試してみましたが、うまくいきません。

「まあ、手作業で調べるしかないですよね(笑)」とA先生。

なんだかうまくいかなかったのが悔しくて、その後、家でふと思いついたのが以下のプロンプトです。これなら上手くいきそう。次、A先生に教えてあげようと思います。

皆さんもぜひお試しください。うまくいかない時は、少し修正してみてくださいね。

ツールの概要と効果

このプロンプトは、任意のテキストを指定した学年(小学1年生から6年生)の漢字レベルに変換します。主な特徴と効果は以下の通りです:

  1. 指定学年までに学習する漢字はそのまま表記

  2. 未学習の漢字はひらがなに変換

  3. 固有名詞は漢字を維持し、初出時に読み方を付記

プロンプト

AIチャットボット(ChatGPTなど)に、以下のプロンプトをコピペして使ってください。

[ここに変換したい文章を入力してください]

===

以下の指示に従って、上記の文章を指定した学年の学習レベルに適した形に変換してください:

1. 学年設定: [1-6の数字を入力。例: 4]

2. 変換ルール:
   a) 指定学年までに学習する漢字はそのまま漢字で表記
   b) 指定学年より後に学習する漢字は、対応するひらがなに変換
   c) 漢字以外の文字(ひらがな、カタカナ、英数字、記号など)はそのまま出力
   d) 固有名詞(人名、地名のみ)は漢字を維持し、初出時のみその後ろに(よみかた)を付ける

3. 処理手順:
   a) 入力文を1文字ずつ確認
   b) その文字が漢字かどうかを判定
   c) 漢字の場合、以下の手順で処理:
      - まず、その漢字が人名または地名の一部かどうかを確認
      - 人名または地名の場合、固有名詞として処理
      - それ以外の場合、学年別漢字配当表と照合
      - 指定学年までに学習する場合はそのまま
      - それ以降に学習する場合は、対応するひらがなに変換
   d) 固有名詞(人名、地名のみ)は漢字を維持し、初出時のみその後ろに(よみかた)を付ける
   e) カタカナの固有名詞には(よみかた)を付けない

4. 固有名詞の処理:
   a) 人名と地名のみを固有名詞として認識
   b) 固有名詞リストを作成し、文中で出現するたびに更新
   c) 初出時のみ(よみかた)を付け、2回目以降は省略
   d) 一般名詞(例:桑、畑)は固有名詞として扱わない

5. 複合語の処理:
   a) 複合語を構成する各漢字について、個別に学年チェックを行う
   b) 一部の漢字のみが未学習の場合、その部分のみをひらがなに変換
   例: 「固有種」(6年生の「固」と4年生の「有」)
       → 4年生向けなら「こ有種」、3年生向けなら「こゆう種」

6. 確認プロセス:
   a) 変換後の文章を再度確認
   b) 意味が通るか、文脈に合っているかをチェック
   c) 不自然な変換があれば修正
   d) 一般名詞が誤って固有名詞として扱われていないか確認

7. 出力:
   変換された文章を表示し、以下の情報も付記:
   - 変換された漢字の数
   - 固有名詞(人名、地名のみ)として処理された語の一覧

8. 学年別漢字配当表:
   [第1学年:一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六
第2学年:引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話
第3学年:悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界開階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和
第4学年:愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録
第5学年:圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領
第6学年:異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机揮貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論]

このプロンプトに従って、入力された文章を指定された学年の学習レベルに適した形に変換し、結果を出力してください。変換の正確性と一貫性に特に注意を払い、固有名詞の扱いは人名と地名のみに厳密に限定してください。

実際に試してみました。使用したAIはClaudeとChatGPTです。


<元のテキスト>
始めてこの浜へ来たのは春も山吹の花が垣根に散る夕であった。浜へ汽船が着いても宿引きの人は来ぬ。独り荷物をかついで魚臭い漁師町を通り抜け、教わった通り防波堤に沿うて二町ばかりの宿の裏門を、やっとくぐった時、朧おぼろの門脇に捨てた貝殻に、この山吹が乱れていた。翌朝見ると、山吹の垣の後ろは桑畑で、中に木蓮もくれんが二、三株美しく咲いていた。それも散って葉が茂って夏が来た。(寺田寅彦「嵐」より:青空文庫)

<Claudeで変換後のテキスト (3年生までの漢字に)>
はじめてこの浜へ来たのは春も山吹の花がかき根に散る夕であった。浜へ汽船が着いても宿引きの人は来ぬ。ひとり荷物をかついでさかなくさい漁師町を通り抜け、教わった通りぼうはていに沿うて二町ばかりの宿のうら門を、やっとくぐった時、おぼろの門わきに捨てた貝がらに、この山吹が乱れていた。翌朝見ると、山吹のかきの後ろは桑畑で、中に木蓮(もくれん)が二、三株うつくしく咲いていた。それも散って葉が茂って夏が来た。

<ChatGPTで変換後のテキスト (3年生までの漢字に)>
はじめてこの浜(はま)へ来たのは春も山吹(やまぶき)の花が垣根(かきね)に散る夕であった。浜へ汽船(きせん)が着いても宿引きの人は来ぬ。ひとり荷物をかついで魚くさい漁師(りょうし)町を通りぬけ、教わった通り防波堤(ぼうはてい)に沿うて二町ばかりの宿の裏門を、やっとくぐった時、朧(おぼろ)の門わきにすてた貝がらに、この山吹がみだれていた。翌朝見ると、山吹の垣(かき)の後ろは桑(くわ)畑で、中に木蓮(もくれん)が二、三かぶ美しく咲いていた。それも散って葉がしげって夏が来た。


どんな感じでしょうか。Claudeの方がいい感じだけど、やっぱりカンペキじゃないな笑。でも、だいぶ前進!!

気をつけたいこと

  1. AIの言うことを鵜呑みにせず、先生の目で最終チェックを!

  2. 著作権のある文章を使う時は、許可を得てくださいね。

  3. 子どもたちの個人情報が入った文章は使わないでください。

さいごに

こういったツールはまるで魔法の杖のようですが、AIはあくまで便利な道具に過ぎません。

本当に大切なのは、先生方が子どもたちに向ける温かなまなざしや、独創的なアイデアです。そうした「先生にしかできないこと」にもっと時間を使えるようになったら、素敵ですよね。

AIを上手に活用して、子どもたちと過ごす素敵な時間をたくさん作ってください。

心から、素敵な授業を応援しています!

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