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初めてのおてつたび。新潟県糸魚川市でヤギのお世話のお手伝い【ゲストハウス山楽】

こんにちは。
1歳と3歳のふたりの娘の母、東京に住むやまくぼです。現在は育休中。

旅が大好きなわたし。
2024年8月28日から9月2日まで
念願だったおてつたびに子どもたちと参加してきました

旅の様子を残しておきたいのでnoteに綴ります。

我が家の娘たち

いつか使ってみたかった『おてつたび』

みなさん、おてつたびというサービスを知っていますか?

「お手伝い×旅」がコンセプトで、お手伝いをしながら知らない地域を旅できるというサービスです。

地域ではしっかりお手伝いをして、その分報酬をいただき、無料で泊めていただくことができます。仕事のない時間は自由時間なので、観光などをして地域を楽しめます。お手伝い先はホテル・旅館・農家・カフェなどさまざまです。


わたしがおてつたびのサービスを知ったのは確か2022年頃。

「いつか使ってみたいな~」と思いつつ、第一子を出産したばかりだったで、あと15年くらいは行けないな……と思いながらも、ちょこちょこサイトを見ていました。

ある日、「子連れOK」のおてつたびの募集を発見

第二子を出産して人生2度目の育休中。ご縁があって、おてつたびでライターをさせていただくことになり、募集を毎日見るようになりました。

ある日、何やら面白そうな募集を発見。

新潟県糸魚川市にある『ゲストハウス山楽』さんにて「山羊(ヤギ)の餌やりと散歩」のお手伝い。なんだろこれ、と思って募集内容を読み進めると「子連れOK」の文字が……。

おてつたびの募集を毎日見ているわたしですが、「子連れOK」は初めて見た。

というのも、おてつたびでは基本的には子連れ参加ができないからです。その理由はおてつたびのQ&Aにも掲載されています。

引用させていただくと…

【親子】18歳未満の子どもを連れて参加はできますか?

大変申し訳ございませんが、おてつたびに参加することができないお子様の同伴はお断わりしております。

おてつたびは体験コンテンツではなく、人手不足で忙しくて困っている地域の方々を助ける目的がございます。

そのため、おてつたび期間は繁忙期・繁農期にあたることが多く、おてつたび先の方々も非常に忙しいため、更なる負担を避けたいという想いがございます。

おてつたびHPより

そうなんです。ごもっともなのです。
子どもと行くとどうしても手がかかるし、おてつたび先の方も気を遣うだろうし。特にうちは1歳と3歳。わけわからんことをする時期で、同伴はかなり難しいだろうなと思っていました。

でも、受け入れ先の方がOKと言っているならば大丈夫?!

断られるかもしれない。
でも、これを逃したら次におてつたびを利用できるのは15年後とかになるかもしれない。

そして募集を見つけたその日、7月30日の夜にえいや!と応募をしてみました。

初めてのおてつたびに行けることになった

熱い想いを込めて応募動機を記載。
1歳と3歳がいることも明記。

すると、翌日にゲストハウス山楽さんからチャットが届きました。
優しい文面でいくつか問いかけがありました。

  • 「現場はむき出しの自然の中です」

  • 「幼児を常に気をつけて見守る必要があり。 慣れない場所での横目作業は子供に危険が及びます」

  • どなたか子供たちを見守る同伴者を一緒に連れてこれますか?

今回は、同伴者がいればOKとのこと。

パパは仕事があって5泊6日も行けないので、
うちの近くに住むじーじとばーばを誘ってみました。

ばーばは仕事をしているものの、調整してくれることになり、
わたし、じーじ、ばーば、3歳、1歳の総勢5名でゲストハウス山楽さんに行くことになりました!!ドキドキ。どんなおてつたびになるんだろう

電車に揺られ、いざ能生駅へ

目指すは、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの能生(のう)駅です。

東京駅から新幹線で糸魚川経由がいちばん早いのですが、ちょっとだけ安いという理由で、越後湯沢経由で向かいました。

新幹線は快適ね〜
越後湯沢からは北越急行ほくほく線
車窓。田んぼが広がる

高速バスや青春18切符の方が安いんだけど、おちびふたりがいるので新幹線を使いました🚄車を運転できればいいのだけど、わたし、じーじ、ばーばはペーパーだったり免許なかったりで諦めました。

ついに能生駅に到着。ゲストハウス山楽のオーナー榮さんが待っていてくれました。これからよろしくお願いします!

能生駅のロータリー。ゲストハウスに向かう前にスーパーに寄ってくれました
ゲストハウス着

おてつたびが始まった~

今回のおてつたびでのお手伝いはヤギさんのお世話。

ゲストハウスのオーナーさん家族は遠くの町のお祭りに行くらしく、留守の間ヤギさんのお散歩や餌やりを担当することに。

お祭りに旅立つ前にレクチャーを受けました。

こうやってお散歩させて、草をたくさん食べてもらうんだって

今回、滞在するのはうちの家族だけかと思いきや、他にもWWOOF(ウーフを使ってお手伝いにきている方が2名いました。

20代くらいの青年・タロウさん(仮名)と、オーストラリア人女性のマリーさん(仮名)です。

タロウちゃんは一緒にヤギのお世話を、マリーちゃんはゲストハウスの清掃などを担う予定だそう。仲間がいて心強い!!!よろしくお願いします。

ヤギさんのお世話(小屋の掃除、網の補修、お散歩、エサ取り)

今回お世話するヤギちゃん。左がオスの「ベン」。右がメスの「ハッピー」。

オーナーさん家族が長野のお祭りに旅立ち、いよいよヤギのお世話が始まります。

ゲストハウスの隣には池や畑や林が広がっています。その中にヤギちゃんのおうちがあって、自由に動けるようになっています。

窓から見える景色。池の向こう側にヤギがいる


毎朝9:00-11:00にかけて、小屋の掃除、ヤギを囲っている網の点検と補修、ヤギのお散歩、エサ取りをします。

タロウちゃんがヤギを外に出してくれたすきに、小屋の掃除をします

小屋にはコロコロした糞がたくさん落ちているので、ホウキで掃いて外に捨てます。小屋の中は、、、ヤギの匂いがすごい!

続いて、ヤギが逃げないように囲ってある網を点検する作業。ヤギはツノで網をつついたりして、破けてしまうことがあるみたい。穴が大きくなると、そこから脱走する恐れがあって大変なんだって。

網のチェックが終わったら、ヤギを連れだしてくれてるタロウちゃんを追いかけます。

人家のない山道でお散歩

川を超え、山を登り、10分くらい歩いてタロウちゃんと合流。
ヤギちゃんたちは野草をモリモリ食べていました。

散歩で食べる分以外に、備蓄する分の野草を刈ってシートに乗せていきます。暑いし、思ったより力仕事で汗がだらだら。筋肉痛になるかも!

ヤギをおうちに帰すのも結構大変。
主にタロウちゃんが誘導してくれました。

ベンもハッピーもお散歩が好きなのでおうちになかなか戻ってくれない。好物のリンゴなどを持っておびき出すんだけど、全部食べられちゃったりで上手くいかないことも。

ヤギが逃げたら一大事なので、緊張感があってハラハラしました。
でも、毎回タロウちゃんと協力しながらヤギたちをおうちに戻せたのでよかった。

オスのベンは身体も大きいしツノも立派だし、大柄な男性でも力では連れ戻せないとのことなので、ドキドキしながらの作業でした。

久しぶりに汗をかいた。気持ち良い!

あとは、ヒヨコの餌やりもやったよ。

毛虫を箸で取ってきて、この子たちにあげました

お手伝い以外の時間は能生を観光

午後はフリーなのでみんなで遊びに行きました。

ゲストハウスの斜め前にはバス停があるのでバス移動
能生駅から歩いて海水浴場に行ったり
人気のかき氷屋さん(バスの運転手さんにここに行きたいって言ったら最寄でおろしてくれた)
このカボチャのかき氷すんんごい美味しかったです
能生案内所(バス停)から徒歩でいける可愛いhugカフェさん
ここでもかき氷
雨の日は能生案内所すぐ横の図書館で遊びました

行こうと思ってた食堂が臨時休業で空いてなくて、暑くてお腹ペコペコでバスも何時間もなくて途方に暮れてたら、食堂の方が車で送ってくれたりして。

はぁ、いろんなお店、いろんな方にお世話になりました。

ゲストハウス山楽さんでの暮らし

ゲストハウス山楽さんはとっても広いです。

1階には広々したリビングがあって、子ども用のおもちゃもあるので子どもたちは走り回って遊んでいました。

2階の広間には滑り台もあって、子どもたちはキャッキャしてた。

外にはトランポリンがある。踊ってました
ゲストハウスすぐ横にあるうどん屋さんにて。手打ち麺でとても美味しいのでおすすめ
朝、夜は自炊。持ってきてたもの、買ったもの。基本母が作ってくれたーーすみません

能生案内所バス停の近くにスーパーがあるので、たまに買い出ししました。

歩いて10分ちょっとのところに温泉があるので、毎日入りにいった
川の字になってみんなで寝た

冷房がなくて、熱帯夜はちょっと暑かった日も。
扇風機でしのぎました。
朝方は涼しくなったので寝やすかったです。

旅人との交流も楽しい◎

今回一緒だった20代のタロウちゃんは、おてつたびのヘビーユーザーさん。

今回の募集も見つけていたみたいですが、申し込もうと思った時にはすでに募集終了していたとのこと。

でも、どうしてもヤギさんのお世話をしてみたくて、WWOOF経由で申し込んだんだって!!農業や旅館でのおてつたびも数多くされてきたみたいで、わたし興味津々。

おてつたびを使っていろんな経験をしてて、お話を聞くのがすごく楽しかった。

作業をしながらタロウちゃんとおしゃべり

オーストラリア人女性のマリーちゃんも元気いっぱいで可愛かったな。いつも早朝に起きて、近くの山をハイキングしたり、駅の方までサイクリングしたり(結構遠いのに)。パワフル。

カタコトの英語でのやりとりだったけど、いつも弾けるような笑顔で、もう大好きになっちゃった。

他にもゲストハウスに何人かお客さんが泊まりに来て、ちょっとしたおしゃべりが刺激的だった。面白い方ばかり。

あっという間に6日間のおてつたびが終わる

長くも感じたけど、やっぱりあっという間だった6日間。
おてつたび、終わったーー

帰ってきたゲストハウスのオーナーさんたちともちょっと交流。
東日本大震災を機に埼玉から移住して、元旅館を買い取ってゲストハウスにしたんだそう。

ヤギを飼うことに憧れて飼い始めたとのことですが、毎日こんなに労力と時間をかけながら育ててるの、ほんとすごい。

いろんな生き方があるんだなぁと思いながら、帰路につきました。

ではでは、ばいばい能生駅、糸魚川。そしてゲストハウス山楽さん、ヤギちゃん、タロウちゃん、マリーちゃん。

濃密な時間をありがとうございました。
また遊びに来ます〜!!

一緒に行ってくれた父、母、本当にありがとう

今回のおてつたびでは
一日2時間×4日間で8,000円の報酬をいただきました!

子連れでいけるおてつたびは今のところはないのですが…
面白い募集がたくさんありますので、気になる方はのぞいてみてくださいね◎


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