【TENJIKU吉野】まちと旅人、さまざまな人生が交わる場所。-奈良・奥大和の旅-
こんにちは。旅が好きなヤマクボです。
2022年9月上旬、すごい旅人求人サイトSAGOJOを利用し、1歳7ヶ月の子どもとふたりで旅をしてきました。滞在先は奈良県・吉野町にあるTENJIKU吉野。
「TENJIKU吉野ってどんな場所?」「子どもと一緒でも楽しめる?」と思っている方の参考になると嬉しいです。5日間滞在したので内容が盛りだくさん。興味のある所から読んでみて下さい。
地域と関わる旅ができる場所「TENJIKU」
まず、TENJIKUとは何かを少しご説明します。
旅のあいだ、旅人は農作業をしたり、イベントの準備をしたり、落ち葉掃きをしたりなどなど、季節ごとに発生する町のお手伝いに取り組みます。
普通の観光旅行とは違い、地域の人々と深く関わり、地域を知ることできるのが魅力です。
TENJIKU吉野までのアクセス
関西に住んでいる方は行きやすそうですね。私は東京から向かったので、新幹線+近鉄で4時間半ほどかかりました。遠征です~!
TENJIKU吉野はゲストハウス
長旅を終え、ついに大和上市駅に到着。駅には現地案内人の「菊地奈々さん」が車で迎えに来てくれました。ありがたい。
TENJIKU吉野は、ゲストハウス・移住体験スペース『三奇楼(さんきろう)』とSAGOJOのコラボにより誕生しました。TENJIKUの旅人が宿泊できるのは、三奇楼の離れにある『デッキno下』の空間です。
ちなみに『デッキno下』は、TENJIKU以外の旅人も滞在可能。全国定額住み放題サービスの「ADDress」の旅人や、シェアオフィスとして「デッキno下」に直接申し込んで滞在する旅人もいます。
今回は、シェアオフィスを利用する旅人さんと少し日にちが被りそう。どんな方かな~ドキドキ!
TENJIKU吉野には、共同のキッチン、ドミトリー、トイレ、シャワールームがあります。
コーヒー、お茶、お米も置いてありました。わーい。
寝室はドミトリー。今回は子どもが小さいのもあり、他の旅人がいない時は共有スペースにはみ出して使わせていただいちゃいました。
トイレも綺麗で快適だー。
シャワールームも綺麗。ボディーソープやシャンプーもあるのが嬉しい。
ちなみに、ゲストハウス三奇楼の宿泊者がいない日は、三奇楼のお風呂を使うことも可能(利用料:200円)。今回は何日かお風呂を使わせていただきました。娘とゆっくり入れたので嬉しかった。
TENJIKU吉野の上は見晴らしの良いデッキ。開放的だな~。
素敵な空間とロケーション。これからどんな旅が始まるのかな。TENJIKU吉野、4泊5日の滞在がスタートしました。
水曜と金曜は「ゲロゲロじいさんの食堂」がオープン!
私が到着した日は水曜日。毎週水曜と金曜、TENJIKU吉野のすぐ横のスペースで食堂が営業するとのことで、夕食を食べに行ってみました。
中に入ると、地元の小学生やママさん、タイ出身の旅人などでワイワイ。食堂オーナーのゲロゲロじいさんと奥さんが切り盛りしているところでした。
私は親子丼(500円)を注文し、娘とシェアしました。他にも、生姜焼き定食、うどんなど色んなメニューがありました!
地域の小学生の兄妹が娘をとっても可愛がってくれて、抱っこしてくれたり、話しかけてくれたり、別れる時も名残惜しそうにしてくれた。嬉しいね、娘ちゃん。
地域のママさんも私に話しかけてくれて、タイの旅人とも交流できて、旅の疲れが癒された夕食でした。
TENJIKU吉野は近所に食堂が少ないので、水曜と金曜に滞在する旅人さんは、ゲロゲロじいさんの食堂に行くのがおすすめです!
地元の方も飲みに来たりするので、交流ができて面白い場所だったな。
TENJIKU吉野、周辺のお店
・スーパー ヨシスト(徒歩2分)
歩いてすぐのところにスーパーがあります。品揃えも良いので便利。
・コンビニ(徒歩5分)
ローソンも近くにあります。スーパーは19時に閉まってしまうので、夜のお買い物に便利です。
TENJIKU吉野のサゴジョブ
TENJIKU滞在中はさまざまな地域のお手伝いをします。現地案内人の菊地さんが一緒に行ってくれるので安心です!
・サゴジョブ①芸術祭の作品づくりのお手伝い(9/8木)
9/17から11/13の期間、吉野山で「MIND TRAIL」という芸術祭が開催されます。今回は作家さんの作品づくりを、少しだけお手伝いさせていただきました。【作業時間は11:00~14:30】
みんなで土台に土を塗ったり、歌を唄いながら糸を巻いたり。
お手伝い……と言いつつも、イヤイヤ期が始まり&動き回るようになった娘。なかなか作業が進まず、ほとんどお邪魔虫だった気がします。でも、作家のみなさん、山行きさんが優しく接してくださって、とっても楽しく嬉しい一日となりました。
「MIND TRAIL」は、コロナで観光客が減ってしまった奥大和エリアに人を呼ぶために、2年前から始まったイベントだそう。素敵な芸術祭になりますように。イベント開催中に遊びに来れたらいいな。ありがとうございました!
・サゴジョブ②農家さんの出荷のお手伝い(9/9金)
2日目、TENJIKUから車で10分程にある「山口きずなふぁーむ」でナスやピーマンの袋詰めや値札張りをしました。【作業時間は8:00~11:30】
朝、農家のお二人が既にピーマンやナスの収穫をして下さっていました。「畑は傾斜や段差が多くて、小さい子は危ないからね~」と配慮していただき、さっそく感謝です。
さて、作業場で出荷のお手伝いをします。
野菜の大きさや傷の有無を見ながら分別。そして、それを袋詰め!娘も頑張って野菜を袋に入れます。
娘が野菜を袋にうまく入れられると、農家の方が褒めて拍手してくれました。入れる度にドヤ顔で農家さんに視線を送る娘。みんなで大爆笑でした。
そして帰り際!お野菜をたくさんいただいてしまいました!!!わーい♪食べきれないので、最終日に他の荷物と一緒に自宅に送ることにしました。
農家の方は、娘のために赤ちゃん用のジュースやお菓子も用意してくださっていました。優しい心遣いに感謝です。
今回お世話になった農家さんは、今年定年されて専業農家になった方でした。利益を求めるのではなく、使われていない遊休地をいかに活用するか考えているんだそう。地域のことを精力的に考えている農家さん。笑顔がとっても素敵で、元気を分けてもらえた一日でした。
・サゴジョブ③グランドゴルフ大会に参加(9/11日)
年に一回行われる上市地区のグランドゴルフ大会に参加しました。参加者は約70名!大盛り上がりの予感です。【参加時間9:00~11:00】
参加者はいくつかのチームに分かれてスコアを競います。私はオープン参加でしたが、みなさんに交じってプレーさせていただきました。
ゲームの後半になってくると、娘も場に慣れてきて楽しそう。同じチームのメンバーに「じぃ!じぃ!」と声をかけたり、現地案内人の奈々さんを「なな、ななー」と呼んだり。ちょこまか動き回っていました。
この日は暑い日だったので、11時くらいで失礼しました。
地域のみなさんが集まる場に参加できて嬉しかったな。80代、90代の方も多く見られましたが、肌も表情も生き生きとされていました。
みんな普段から集まって地域の作業をしているんだって。役割があり、親しい人に囲まれた暮らしは、心にも身体にも、張りを与えてくれるんだろうな。みなさん、温かく声をかけて下さりありがとうございました!
サゴジョブがない時間は、川遊びとカフェめぐり
サゴジョブがない時は自由時間。吉野を思いきり楽しみました!
・吉野川で水遊び
TENJIKUの目の前には、吉野川がゆったりと流れています。スーパーヨシストの道路の向かい側から川に下りられます。
釣りやBBQをされる方も多かったです。お子さん、若者、家族連れ、釣り人で賑わう吉野川でした。
・古民家イタリアン「ナラヤマソウ」【車で15分】
デマンドバスを予約して、TENJIKUから車で15分のところにあるナラヤマソウに行ってみました。「上市局前」から乗り「別所北」で降ります。
こちらのカフェは現地案内人の菊地さんがたまに働いているんだって!
静かな山奥に佇むナラヤマソウ。お料理もデザートも空間もこだわり抜かれて、本当に素敵なレストランでした。超おすすめです。
ランチとデザートと紅茶で2000円くらいでした!娘の食べれるオカズが多かったのでシェアしました♪
・ヤギがいるカフェ「レ・バーグ」【徒歩20分】
ヤギがいるカフェがあると聞いてさっそく行ってみました。こちらグーグルマップによると、TENJIKU吉野から車道づたいに約1時間歩くと出てきます。地元の方に聞いても「遠いよ~」と言います。
でも地図を見ると距離的には近そうなんだよなー。近道があるはずだ!と思い、大和上市駅の脇にある、山の中の道を登ってみることにしました。
すると、思ったとおり!すぐにカフェに着きました。駅から5分だったので、TENJIKU吉野からだと20分で着きます。
カフェに行ってみると、closeの文字が。人がいたので聞いたみたら「10月まで休業してます」とのこと。がーん!でもヤギさんに会えたし、エサもあげられたから来てよかったな。
「めぇめぇ!」と終始嬉しそうな娘。カフェは残念でしたが、ヤギさんに会うだけでも来る価値ありそう♪
・隠れ家カフェ「MARUIKE cafe」【徒歩30分】
カフェ「レ・バーグ」がお休みだったので、気を取り直して違うカフェへ。
MARUIKE cafeは、TENJIKU吉野から歩くと30分くらい。のどかな畑と山の景色を楽しめるのでお散歩しながら行くのもおすすめ。
早く着き過ぎた。オープン5分前の11:25にお店に入れていただきました。
娘用にごはんもくれました。娘が食べられそうなオカズが多かったので、ここでもシェアしていただきました♪たくさん歩いた後だったので染みる。
12時過ぎには、他のお客さんもたくさんいらっしゃいました。人気のお店なんですね。美味しかったです。ごちそうさまでした。
・昔ながらの喫茶店「ぐらんと」【徒歩8分】
TENJIKU吉野から近いので便利!朝から夕方まで営業している「ぐらんと」にも行きました。
こちらは17時閉店ですが、電話してみたら「18時くらいまでならお料理出せますよ」とのことで夕食を食べに行きました。日によって対応は違うと思いますので、17時前に行くことをおすすめします。
娘には焼き飯。味も濃くなくて、野菜も入っていて子どもも食べれました。モーニングやカフェで利用するのも良さそう。クリームコーラが気になった。
この日は17時頃に伺いましたが、地元の方でいっぱい。地元のみなさんに愛されている喫茶店のようです♪
バイバイTENJIKU吉野。また来ます!
9/11(日)はチェックアウトの日。使っていたシーツを洗い、お布団と一緒に干しました。お部屋は掃除機をかけます。
最後にシェアオフィスで滞在していた男性の旅人さんともお話。吉野の木を使ってお風呂を作ってるんだって。いろんな方が吉野に来てるんだなぁ。
置いてあった旅人日記を読む。TENJIKU吉野滞在をきっかけに吉野に移住した方。お店を出した方。二拠点生活を始めた方。いろーんな方がいらっしゃるようでした。
私もすっかり吉野町が大好きになりました。自然の豊かさも魅力的ですし、何より地域のみなさんの活き活きした姿と、旅人を温かく迎え入れてくれる雰囲気が心に響きました。
この5日間出会った方の顔がたくさん浮かびます。
農家の方、芸術家の方、地域のママさんや子どもたち、タイの旅人、食堂のおじちゃんおばちゃん、元気にグランドゴルフして笑い合う町のみなさん。
地域の方も、旅人も、分け隔てなく交われる。TENJIKU吉野はそんな出会いの場でした。
吉野でたくさんの経験と出会いが得られたのも、現地案内人の菊地さんと、地域のみなさんのおかげです。ありがとうございました。また遊びに行きます〜!!