2-2 【食べ物】療法食の利用
猫の便秘を効果的に改善するためには、適切な食事選びが欠かせません。
腸内環境を整え、便秘を解消するために特別に設計された療法食の利用は、非常に効果的なアプローチです。
療法食は総合栄養食ではありません
療法食は、特定の栄養素を制限したり、バランスに手を加えています。健康な猫に療法食を与え続けると、健康を損ねる場合があります。かかりつけの動物病院スタッフと相談しながら使用してください。
最近、愛猫が便秘気味で苦しんでいませんか？
特に、何日も排便がなく、食欲が落ちているといった症状で悩んでいるなら、療法食の導入を検討してみてはいかがでしょうか？
食事療法食を使用する際には、動物病院での獣医師の診察が欠かせません。
必ず、獣医師に相談して、適切な療法食を選んでもらってください。
たとえばHill's(ヒルズ)の「腸内バイオーム」は、腸内フローラ（腸内細菌叢）のバランスを改善することを目的とした療法食です。
食物繊維が腸内の善玉菌をサポートし、腸の健康を維持することで、便がスムーズに排出されるように働きかけます。
猫の腸内環境を正常に保つために必要な栄養素を、バランスよく含んでいます。便秘だけでなく、全体的な消化器の健康もサポートし、再発の予防にも役立ちます。
具体的には、療法食には通常の市販フードよりも高品質の繊維が含まれており、腸の蠕動運動（ぜんどううんどう）を促進する役割を果たします。
また、可溶性繊維と不溶性繊維がバランス良く配合されているため、便を柔らかくし、腸内の通過をスムーズにします。
さらに、プロバイオティクスやプレバイオティクスが含まれており、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境全体の改善に役立ちます。
療法食の効果は多くの場合、数週間以内に改善が見られることが期待できます。もし、愛猫がこれまでに市販のフードで便秘の改善が見られなかった場合は、このような療法食を試してみる価値があります。
療法食を導入する際は、急な変更が猫の消化器に負担をかけることがあるため、少しずつ切り替えることが推奨されます。
【まとめ】
便秘対策には療法食の利用が非常に有効です。もし、愛猫の便秘に悩んでいるのであれば、一度獣医師に相談して、適切な療法食を選んでもらってみてください。
猫の健康的な排便習慣を取り戻すために、最適な食事選びをサポートしてあげましょう。