信州一人旅【肆日目】
参日目の朝は山の天気を知った朝でした.
しかし,そこで自分は学んだのです.
きちんと前日に朝の天気を調査するべきだと.
実は参日目の日中に素晴らしい天気予報のサイトを見つけていました.
GPV 気象予報
GPVとは気象庁や米国海洋大気局等の気象予測モデルをスーパーコンピュータで計算した予測値を指します。 気象予測モデルには、低解像度で長期間の予測をするモデルや高解像度で短期間予測するモデル、波浪を計算するモデル等あり、GPV気象予報では様々なモデルの予測を提供します。
朝日を含め,良い天気の中で撮影に臨むためには,雲の様子の予想がかかせません.
薄曇りなのか,晴れ間が期待できるのか.
(山頂などから撮影する場合は見渡す方面の雲の様子はどうなりそうなのかも)
多くの雲予測サイトが予測時間1時間程度であったりする中,このサイトは詳細モデルであっても39時間(うち5時間は過去分)の雲の動きが計算されています.
もちろん24時間後となってくると予想と違う結果になることは多くなると思いますが,数時間〜6時間程度なら結構信頼できるでしょう.
前日の夜寝る前に,自分はスマホ片手によくよく調べていました.
雲海が出る条件は? 雲の様子は? どの山なら近辺で条件は良さそうか?
(赤丸が諏訪湖です.このスクショは旅が終わってから)
前日の夜,このサイトでの予測は,朝〜10時にかけては諏訪湖近辺はどのあたりも雲がかからないというもの.
これなら行ける.
そうして決めたのが,早朝車山登山でした.
#6. 夜の白けと共に車山の山頂を目指して
まず霧ヶ峰に期待したのが,美ヶ原で体験した満点の星空でした.
しかし,これは残念ながら美ヶ原ほどのものは得られませんでした(もちろん満点の星空ではあったのですが,星の粒の大きさなどが小さく感じられました).
おそらく眼下に広がる市街地の光などのせいでしょう.
この星空のお供は野生の鹿達でした.
ですが,本命は早朝の登山,そして山頂で迎える日の出であります.
参日目の朝に牛伏山を登るため,弐日目の夜に購入していたヘッドライトを装着し,山道に入って行きます(と言っても厳しい道ではないです.念のためと歩きやすさのためのライト).
右側に写るポッチのような丸が山頂にある気象レーダーです.
あれを目指して,一路歩きを進めます.
写真からもわかるように,山頂の向こう側に日の出が来そうです.
ここまで来たら登らないわけには行かないでしょう.
オレンジからグラデーションのかかった空の美しさが,歩きを進める自分に力をくれます.
天気の良い車山の登りの嬉しいポイントは,富士山が望めることです.
グラデーションの空と富士山がセットで見える道中は,感動で胸がいっぱいになること間違い無しです.
こうして道中で立ち止まってはハッセルブラッドをセットし,写真を撮っていたので山頂に着く頃にはもう日の出直前となっていました.
そうして山頂でもまた撮影をしているうちに夜は明けていき,
この日の朝の撮影は終了しました.
(山頂では気さくなカメラ青年と話ができ,久しぶりの人との会話と趣味の話が通じる喜びに心も満たされて行きました)
この朝のトレッキングを通じて,山を登る人の気持ちがとてもよくわかりました.
素晴らしい景色の中を歩くのは,何にも替え難い素晴らしいアクティビティです.
自分は特に写真を撮ることが趣味で,メインなのですが,それでも大自然の中を歩く喜びを感じることができました.
まだ出会ったことのない景色を見たい,また心震える景色を見たい.
そういう気持ちが芽生えたので,きっとこれからも山に向かうようになるんでしょうね.
#7. 安曇野・大町で臨む北アルプスの雄大さ.そして旅の終わりへ...
素晴らしい日の出の時間を過ごした後は,まずは腹ごしらえです.
とにかくおやきが食べたかった.
前日,おやきトライに失敗していたので,今回は目的地である安曇野近辺のおやき屋さんにターゲットを絞り,そこを目指して全力で向かって行きます.
(途中,前日諏訪で寄れなかった諏訪大社に一瞬寄りつつ)
おやきを目指して安曇野に到着したわけですが,本当に驚きました.
こんなに安曇野が心地よい地域だったとは.
心地が良すぎて思わず近くの駐車場に入って,まずは景色を楽しんだくらいです.
セカンドライフとしてこの安曇野の地を選ぶ人がいるというのを聞いたことがあったのですが,それも納得のものです.
地元の農地感と観光用の整備感がほどよいバランスで保たれているような,良い街の雰囲気なのです.
そんなこんなで雰囲気を楽しみながら,目当てのおやき屋さんに到着しました.
めちゃめちゃ混んでました.開店後15分程度だったのに.
これではお昼には売り切れてしまうわけです...
のどかな風景を背景におやきを頬張り,食事中に運転中のおじちゃんに何食ってるか尋ねられたりもしつつ,美味しくいただいたところで,次なる目的地に向かいます.
目指すは大町にある鷹狩山展望台.
北アルプスと反対側に位置するため,北アルプスを一望できると期待の場所です.
途中の道も風景は素晴らしく,建物が低いため北アルプスがずっと左手に見えていて,大町に向かうにつれて段々と大きくなって行きます.
そんなこんなで到着した展望台ですが,一足遅く,雲がかかってしまっていました.
それでも切間から見える北アルプスの美しさは体感することができ,北アルプス以外の連山の様子も素晴らしかったので,十分満足のできるものとなりました.
こうして何度目ともわからない景色への感動をした上で,後はご当地名物だー,と思い安曇野のワサビ農場へ向かったのですが...
この日の幕引きは,車のパンクでした.
もう少しで目的地というところで,睡眠時間不足から来る一瞬の隙に縁石でやってしまいましたね...
JAFに入っていたのが幸いして,タイヤ交換代のみの請求となりましたが,景色の満足度とこの件が合わさって,これにて旅のコンテンツの終了がほぼ決まりました.
ちなみに,目指していた「大王わさび農場」ですが,googleマップでの移動には注意です.
googleマップ上ではこう出てきますが,これでは農場には行けません(自分以外にも何台も一般車がここに入ってきました).
目的地の設定を「大王わさび農場レストラン」に設定するなどすれば,問題なくナビしてくれます.
この日の旅の締め括りは宿泊先近くにある美味しい蕎麦屋さんでした.
生ワサビはいいですね.
そばつゆにサッと溶けることも初めて知った気がします.
ハッセルブラッドで撮影した写真
Coming Soon...