重力とは何か 第1章 3
幻冬舎新書の「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。
重力の第2の不思議は、重力は「弱い」ということです。
重力が弱いってどういうこと?って思いますよね。重力が弱かったら私たち地球に留まっていられないんじゃないかしら。。なんて
重力が弱いといっても、私たちをふくめすべてのものを地球に縛りつけている重力です。その力はやっぱり大きい。ただ他の「力」と比べると圧倒的に弱いんだそうです。
他の力とは、例えば磁石なんかの「磁力」。
本書で紹介されている例を読んでなるほど!って思いました。
その例えとは、机の上にあるゼムクリップ。クリップは重力の力で地球に引っ張られています。でも上から小さな磁石を近づけただけで、クリップは難なく磁石にくっ付いてしまうでしょう。つまり重力は小さな磁石の力よりも弱いのです。
ニュートンは「万有引力の法則」で重力が物と物の間でどのように働くかを見事に説明しました。でもニュートンは解明しただけで、本当に、物と物の間に重力が働いているのかを、実験して証明したわけではありませんでした。
実験で証明されたのはニュートンの時代から100年以上もたってからだったのです。それというのも重力の力が微小すぎて、他の力の影響を受けないように実験するのがとても困難だったからなのです。
そしてこれは読んでびっくりしたのですが、20分の1ミリメートル以下の距離だと、実際に重力が「万有引力の法則」どうりに働いているかは証明されていないんだそうです!
重力って小学校でも習ったし、もうすべて解明されているもんだと思ってました。
こんなに弱い重力ですが、やっぱり重力の存在のほうが身近な感じがします。急な斜面を登ると重力に引っ張られて疲れるし、うっかりガラスのコップから手を離すと地面に落ちて割れてしまいます。重力は私たちの周りにあふれています。
電磁力はそんなに身近には感じないですね。クリップは磁石が近くにないと動きません。それは電磁気力には「引く力(引力)」と「反発する力(斥力)」があって、たいていの物はその二るの力が打ち消し合っているからなのだそうです。