ゲロおじさんがやって来た
昨日近所にゲロおじさんがやって来た。
時刻は21時頃。
ちょうど自宅前で友人と話していた時だ。
「おえぇぇぇ」
暗闇に響く不気味な嗚咽。
ふと横を見るとすぐ近くにゲロおじさんがいるではないか。
黒のスーツに身を包み、
新年会の帰りだろうか、
足元ふらふら吐き散らす。
ちょっとちょっとゲロおじさん。
家の近くで吐かねぇでくれよ。
うっかりそのゲロ踏んだなら、
お靴が臭くてかなわんぜ。
「おえぇぇぇ」
あ、また吐いた。
2、3歩進んでまたゲロり。
ちょっとちょっとゲロおじさん。
一度ならずニ度までも、
家の近くで吐かねぇでくれよ。
そのゲロ踏んだお靴を履いて、
家に帰ればあら不思議、
おうちが臭くてかなわんぜ。
ゲロおじバイバイ
友達バイバイ
ちょっぴり喉が渇いたんで、
コンビニ向かって歩き出す。
家の近くのローソンは、
ゲロを曲がって100m。
まずはゲロに気を付けて、
ゲロに向かって歩き出す。
ゲロを右に曲がったなら、
見えるよローソンすぐそこだ。
ぐちゃ。あれ?
ちっ。
ここにもゲロ吐いとんかい。
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