見出し画像

旅人とヒッチハイクと交流

 これを調べてまず出てくる結果はだいたい旅行記の類である。その中でのちょっとした出来事だったり、○○さんに△△までお世話になりました等、読み物として強く運要素を持ち合わせていることもあってネットサーフィンをするにあたっては楽しいものだ。また、□□は▽▽方面に行く車が少ないから注意!とか、はやく出発しようといったアドバイスも見ることができる。


そもそも何故このお題で書くことになったかというと、「旅行は好きであちこち行くけど手段としてのヒッチハイクは試したこともない(現状予定もない)。どこかに行くだけで特に現地の人々と接触することもほとんどなく、そういう世界も見てみたい」と思ったのが経緯といえる。

 数少ない交流の思い出として、3-4年前に急行はまなすで札幌に入ってその日の夜に小樽から舞鶴行きの船で出るという目的だけ決めて北海道に乗り込んだことがあった。当時確か高2で早朝から夜まで半日以上の余裕があるなかで、札幌から北見まで少しの滞在時間(2時間少々)で往復するだけするといういわば乗り鉄的旅程を組んだ。特別どうという予定もなく、とりあえずハッカ記念館に向かうこととなって館スタッフと電車の時間ギリギリまで話し込むこととなった。地域の歴史のほか、センター試験をはじめとした入試がまとまった時期の休みで訪れたこともあって進路相談をした記憶がある。この後小樽で船まで数時間はあるということで、カウンターでおしゃべりするような感じの飲食店に入った。そこでも隣の人の身の上話だったり自分のそういう話だったり、今夜の船で丸一日揺られて帰る云々と話をしたらこれ食いなと細巻を渡されたりと書いていて懐かしさがこみあげてきた。


 さて、ヒッチハイクといっても▽▽方面と書いたスケブ片手に車を拾うだけでなく、乗せるほうもまたヒッチハイクなのではないだろうか。実際、自分がヒッチハイクと関りを持つことになれば乗せる側の人間になるだろう。といっても、走っている場所が悪いのかスケブ片手に挙手する人を生まれてこのかた見たことがなく、物珍しさというのも今回これを書くきっかけのひとつなのかもしれない。タイトルの3要件を満たせそうなものは、車で旅してあわよくばヒッチハイクしている人をピックアップして交流を図ることなのではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?