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地域でお金を回す事 コラムVol.35 空き家の活用と小商い

株式会社myふなばし 代表取締役 
船橋経済新聞&外房経済新聞 編集長
一般社団法人船橋市観光協会 包括地域プロデューサー 山﨑健太朗

空き家の活用と小商い

以前から何度かこのコラム中でも書かせて頂きましたが、空き家の活用について考えがあります。昭和40~60年代にかけて「閑静な住宅地」がたくさんできました。

同じくらいの年齢の子ども達が町の開発と同時に一斉に引っ越してきて地域コミュニティを形成、順番に家を出て、それぞれ家庭を築き実家に帰ってくるのは年に1~2回程度という家庭が増えました。

少し年齢が進むと残された高齢夫婦が施設に入居したり、息子夫婦と同居したり…と、空き家になることもしばしば。

そうした住宅街の中にある「空き家」をみんなでシェアして使えたら…地域で「パン焼き教室」を営む女性とその生徒たちに貸し出したり、珈琲好きで焙煎を学びたいおじいさん達の教室として活用する事で地域に憩いの場を作れないだろうかと考えています。

住宅街の一角、歩いて行ける場所に焼き立てパンを作っている場所があって、毎日のように営業していたら…ワクワクしますよね?

その他、小商いと呼ばれる「副業」「複業」などの趣味、スタートしたばかりのまだ小さな事業、フリーランスの事業者さんなどいろんな人の知識や経験を持ち寄って一つの空き家をみんなで使う事を目論んでいます。地域の中の困った場所…それが、みんなにとっての「居場所」になったら…

本当にワクワクしますね!

都市×地方コラボで見える新しい価値

都市には人が余っていて、余剰のお金を持っている人も多いです。また、「仕事はもっているけれども何となく気乗りしない…」という「時間が余っている人」も多く存在します。

一方で地方には土地(空き地や耕作放棄地)や建物(空き家・空き店舗)がたくさんあります。そして、都心から人が来てくれることを望んでいます。

しかし、地方行政の多くが「移住してずっと住んでほしい。住民票を移してほしい」と願って活動している為、なかなかマッチングは進みません。

まず、地方の空き家を都心の余ったお金で借りたり、購入することで地方の事業者に整備や管理を委託すれば、事業投資した経営者たちは必ず地方にやってきます。

地方の人たちと都心の人たちの交流ができる拠点を作ることで関係人口になります。人は、人と繋がり一緒に何かをする事で初めてその地域での生活をイメージ出来ます。

どこでも仕事できる人はどんどん増えています。まず地方に仕事を作ってもらい、地方を体験してもらうことから始めましょう。都市と地方をつなぐ事で様々な社会課題を解決する事が可能になります。

※最近まいふな編集部では、勝浦市を拠点に「外房経済新聞」という新しい編集部の事業承継をしました。外房エリア(いすみ市、勝浦市、御宿町、鴨川市、大多喜町)に縁のある方、なにか仕掛けたい方ご相談ください。

よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。