ものごとは全て、表裏一体。
「いつもついてないなぁ…」「自分は運が悪い…」とか感じている方いらっしゃいますか?世の中に起きている様々な出来事の全てが、良くも悪くもない。自分次第だとしたら。
世の中には良いことも悪いこともない。ただ、出来事があるだけなんですよね。
良いと感じることの裏側
良いことだと感じることも、いまその瞬間に良いと感じているだけで、後々悪い面が見えてくることがあります。
「当たったらいいのになぁ…」と考えて宝くじを買う人がいます。当たった瞬間は、これ以上ない幸せですが、当たった事で今まで手にしたことのない大金に人生を揺さぶられてしまって身を持ち崩す人の話を聞きます。
そこまで突飛な話でなくっても、大好きだった女の子が自分に振り向いてくれたけど、それによってその子の裏側が見えてしまったし、その子と付き合いが始まる事でそれまでの女友達との絶妙なバランスが崩れてしまう事も予想できます。
起業して、売上が伸びていく事で、周りの経営者を自分よりも下に見たりするようになってしまうことで、人間関係をダメにする人もいます。
大切なのは、いま起きている事の本質が何なのか。表だけをみるのではなく、裏側にどんな意味があるのかを感じ取る事なのだと思います。
悪いと感じることの裏側
悪いことも同様に悪いだけではないのです。むしろ、良いことの裏側よりも、悪いことの裏側についての方が書きたいです。
いま、身近な例でいえば新型コロナウイルス感染症。
このコロナによる自粛で多くの人が「不便さ」「日常との乖離によるストレス」を抱えていると報道されています。
実際に、みなさんはどう感じていますか?
テレワークに慣れてみると、自分の時間を自分で選んで報告と成果だけ出しておけば干渉されない生活の自由度に喜びがありませんか?
今回、僕の身の回りにはコロナ感染者がでなかったこともあってか、そんなに病気による大きな被害はありませんでした。
飲食店や宴会場、イベント会場、ホテル・旅館や旅行業などを中心とした経済的な被害が大きかったのでそっちの方がよほど心配ですが…働き方に関する改革は一気に進みましたよね。
そもそも、働き方改革を政府が推進していた時には「そんなことできるわけない」という企業側の理屈で働き方改革が進まないというような論調のニュースが多かったと記憶しています。
実際にコロナに直面し、みんながテレワークや出勤しない事、時短営業などを経験すると意外にもスムーズに業務に取り入れることができました。
また、多くの人が感じているように働き方や人とのコミュニケーションが一気に変わりました。
一見すると、悪いことのように見える事象も良い面も悪い面も両方を内在していて、どっちかに偏っていると考えるのは感情がそうさせているのだと認識するのは大切です。
僕の経験
僕は起業前に、「成功者の告白」という本を読み、「こんなのうそだ~」と妻に話し、「事業で成功したら子どもが病気になるんだって」と軽々しく、でもどこかで不気味に感じていたのを覚えています。
実際、僕が起業して事業がうまくいくようになると、生まれてすぐの娘に病気が発覚。生後半年の娘は命を懸けて全身麻酔で手術をすることになりました。また、3歳になったときにも再手術で再び入院をしています。このタイミングというのは、僕が新しい事業を手掛けたタイミングでもあるのです…
そのほかにも、リーマンショック後に会社が初めて黒字になったときには従業員の子どもに不幸があり、入院をしました。
僕が3年半前に市場カフェを10月にプレオープンし、年末になる頃に軌道に乗り始めると長男が相手不明の不審者にひかれそうになり、転んだ拍子に擦り傷を負ったのが運悪くウイルス感染、1ヶ月以上も入院を余儀なくされました。
また、従業員の半分以上が一気にやめてしまった1年半前。給料の支払いをするのもやっとだった時に友人に誘われてタイへ行きました。お金を工面するのが大変で借金していったのです。
そのタイで、投資家の人に会い、「シンプルに考えてごらん」とアドバイスをもらったのがきっかけで経営も人生も大きく流れが変わりました。退職したスタッフたちの補充をしないで残っているスタッフやほかの方法で仕事を回すことを考え、対応をしたところ売上はほぼ変わらないのに利益が出るようになったのです。
たった、1年で会社の内情が大きく変わり、新型コロナによってまた大きな変化を遂げつつあります。良いことも悪いことも、禍福は糾える縄のごとしということわざのように代わる代わるやってきたり、表裏一体だったりするものなのです。
成功が見えてきたときには、ギアチェンジをして、身内や社員など近い人に何かがないか用心しないといけないのは身をもって知っています。