大学受験にそなえて中学生、高校生からやっておくべきこと
親しい友人に相談されました。
「中学生の娘がビューティー・アドバイザーになりたいから大学じゃなくて専門学校に行きたいって言うの」
「アナタ、外国の大学や日本の大学院出てるでしょう?いろいろ話してやってくれない?」
大学受験は一本道ではない、中学生から準備できることがある
「わかったわ」
ビデオ通話でその子と話した。
ちなみにビューティー・アドバイザーとは百貨店などでお化粧の方法などをお客様に指導してさしあげるお仕事。大事なお仕事です。
でも。
「ゆみちゃん(仮名)、ビューティー・アドバイザーって立ち仕事よ、それに年齢をとったら若い子に取ってかわられる仕事なの」
現実をまず突きつけます。
「でも、お姉さん、私、お客さんをキレイにする仕事がしたいの」
お姉さんってトシじゃないけれど、ワタシを「オバサン」って言うとお年玉が激減するのをみんな知っているの。
「うん、じゃあ、大きく考えて、美容。ファッションには興味はないの?」
「それはあるけれど」
「ブランドのバッグとかお化粧品とか欲しくない?」
「欲しいです」
「じゃあ、そこで質問。ヴィトンって、どこの会社?」
「え?フランス?」
「プラダとヴェルサーチは?」
「イタリアかな?」
「せいかーい!」
中学生、高校生から始めるフランス語、ドイツ語
「まず、ゆみちゃんがヴィトンのショップの店員さんになったとします、そしたらシーズンおくれの商品を2割引きくらいで買えるんじゃないかしら」
「そうなの?」
「くわしくは知らないけれど例えバナシね。じゃあ、大学を出て、ヴィトンの正社員になったら、半額で新しいシーズンのモノが買えるかもよ」
「ウソ、そんなのいいの?」
「世の中、そうなってんの。」
なぜ中学生、高校生に、英語じゃなくてヨーロッパ言語をすすめるか
「でもそれは、あくまで『ヴィトン・ジャパン』のおハナシ。ここで問題。ヴィトンの本社はどこでしょー」
「フランスでしょ」
「そう、パリ、アナタ、パリ大学に入りなさい。それでヴィトンの本社を受けるのよ」
「そんなの無理よー」
「なんで?」
「フランス語もしゃべれないし、お金もないし」
「いーい、ヨーロッパで学費が高いのはイギリスだけ。ほかの国は学費はタダかタダ同然。生活費を学費の代わりにしてもらうの。でもアルバイトもしなきゃダメよ。なにせユーロ払いでフランス語の勉強にもなるんだから」
「試験はどうするの?」
「ヨーロッパの大学の試験はだいたい、国語と数学。数学は日本人なら無双できる。国語はこれからがんばりなさい、Eテレのフランス語講座は毎日、映画も音楽もフランスのモノだけ。」
イタリア語が大学受験をする高校生、中学生に向かない理由
「ヴィトンの本社に受かってごらんなさい、パリが気に入ればそのまま住めばいいじゃん。イヤになったら日本に転属願い出せばいいよ。そうしたら、本社からの出向よ。日本のオジサンよりゆみちゃんのがエラいんだから。ヴィトンの『ビューティー・アドバイザー』の体験がしたいって言えば、そんなのカンタンにやらせてくれるわ」
「いやー、現実ばなれしすぎてちょっと」
「だいじょうぶ、ちゃんと保険もあるの」
「保険って?」
「日本の大学のセンター、今、なんて呼ぶのかお姉さん知らないけれど、外国語でフランス語があるのよ」
「そうなの?」
「うん、みんな英語で受けるでしょ、たしかフランス語は200人くらいのハズ。穴場なの」
「知らなかった」
「だからゆみちゃんが必死にフランス語を6年勉強すれば、フランスの大学と日本のセンターで外国語をフランス語で高得点取れる、両方の利点があるのよ」
「なるほどー」
「でも、残念ながらプラダやヴェルサーチは辞めたほうがいいわ。たしかセンターにイタリア語はなかったハズだから」
「もしゆみちゃんがお医者さんになりたいって言うなら、ドイツ語をすすめるんだけれどね、センターにもあるし」
「あとは高校はN高にして倍速の通信でさっさと高卒を17歳くらいで取っちゃって、部活だの恋愛だのは捨ててフランス語に集中するってのもアリよ」
友人「アナタ、ゆみになに言ったの?急にフランス語とイタリア語の勉強がしたいって」
「没落するニッポンより世界に羽ばたけって言っただけよ」
「ヨーロッパの大学に行かせるって説得してなんて言ってないじゃない」
「だいじょうぶよ、保険のハナシ聞かなかったの?」
「それでも専門学校が急にパリの大学ってアナタ、ホントに昔から口が上手いわね」
「合理的って言ってちょうだい」
「まあ、なんにせよ、ゆみが大学受験にあれだけ前向きになってくれたのには感謝するわ。アナタもタイヘンみたいなのに」
「いいわよ、未来ある子どもだもん。日本に帰ったら毛ガニでもご馳走して」
「アナタ、ウチの家計知ってるでしょ、でもご馳走するわよ。毛ガニ好きね、相変わらず」
「ウソ、おごってあげるから一緒にたべられるといいわね」
「うん、だいじょうぶ?」
「まあ、今のところ、note も書けているしね」
「じゃあ、ありがとう」
「うん、またね」
注:この記事は、おススメ記事のマガジンに入っている、
まちか先生|作文講師・ライター さん の
『Google検索で上位を狙えるか、SEOライターが自分のnote記事で試した結果。』を参考に実験的に作ったものです。