
主の道をまっすぐに:聖書をめぐる旅 1/27
1/27(木)
ヒゼキヤ王の急使が全国に放たれます。過越しの祭りをするので、ユダもイスラエルの民もみんな集まれ!と。詩編137編は、捕囚にされたイスラエルが受けた辱めに対する怒りが叫びとなっています。
歴代誌下30章
6急使は王と高官が託した書簡を持ってすべてのイスラエルとユダを巡り、王の命令どおりこう言った。「イスラエルの人々よ。アブラハム、イサク、イスラエルの神、主に立ち帰れ。そうすれば主は、アッシリアの王の手を免れて生き残った人々、あなたたちに帰ってくださる。 7先祖の神、主に背いたあなたたちの父たちや兄弟たちのようになってはならない。あなたたちの見るとおり、主は彼らを滅ぼされた。 8先祖のように強情になってはならない。主に服従し、とこしえに聖別された主の聖所に来て、あなたたちの神、主に仕えよ。そうすれば、主の怒りの炎もあなたたちから離れるであろう。
10急使はエフライムとマナセの地を町から町へと巡り、ゼブルンまで行ったが、人々は彼らを冷笑し、嘲った。 11ただアシェル、マナセ、ゼブルンから、ある人々が謙虚になってエルサレムに来た。 12また、ユダに神の御手が働いて、人々の心が一つにされ、主の言葉に従って王と高官の命令が実行に移された。
25こうして、ユダの全会衆、祭司たちとレビ人、イスラエルから来た全会衆、イスラエルの地から来た寄留者、ユダに住む者が共に喜び祝った。 26エルサレムに大きな喜びがあった。イスラエルの王ダビデの子ソロモンの時代以来、このようなことがエルサレムで行われたことはなかった。 27祭司たちとレビ人は立ち上がって、民を祝福した。その声は聞き届けられ、その祈りは主の聖なる住まい、天にまで達した。
→
ヒゼキヤの第一の矢は宮清めでした。
そして、今日の第二の矢は過ぎ越の祭りをみんなで祝うことです。
そのために急使が全国に送られたといいますから最重要課題としていたことがわかります。しかし、民の反応はこれに冷笑した者もいたことが記されています。ここで注目すべきは、神様の御手が動いて民を一つにしたという記述です。ヒゼキヤの行動をサポートするように神様も動かれています。
過越しの祭りとは、子羊の血を家の鴨居に塗ったイスラエルの民の子どもだけが、神に打たれずに助かったとことを祝う祭りです。つまり、エジプトの奴隷時代からの救いに立ち返る作業だと思います。
今日オンラインの会議も発達して、人は直接集まらなくても、いろいろなことができるようになりました。しかし、実際に会うと何故かうれしいものです。
ここでは、ユダの全会衆、祭司とレビ人、イスラエルから来た全会衆らが集まって熱狂した様子がわかります。ある意味、天国で神様の前に集められたことを象徴するようなシーンだとおもいました。
「主の道をまっすぐにしなさい」
その時にソロモン時代のような喜びがあふれ、その祈りが主なる住まい、天に達したといいます。
私も、最初の救いに立ち返ることの大切さを思わされました。
詩編137編
1バビロンの流れのほとりに座り
シオンを思って、わたしたちは泣いた。
2竪琴は、ほとりの柳の木々に掛けた。
3わたしたちを捕囚にした民が
歌をうたえと言うから
わたしたちを嘲る民が、楽しもうとして
「歌って聞かせよ、シオンの歌を」と言うから。
4どうして歌うことができようか
主のための歌を、異教の地で。
7主よ、覚えていてください
エドムの子らを
エルサレムのあの日を
彼らがこう言ったのを
「裸にせよ、裸にせよ、この都の基まで。」
8娘バビロンよ、破壊者よ
いかに幸いなことか
お前がわたしたちにした仕打ちを
お前に仕返す者
9お前の幼子を捕えて岩にたたきつける者は。
→
捕囚の地で、イスラエルの民が「歌を歌え」とバカにされている様子を思い浮かべました。
「裸にせよ、この都の基まで」と屈辱的な言葉が続きます。
この世にあって、キリスト者はある意味この捕囚と同じような者です。
この世では旅人であり、寄留者であり、異邦人です。
キリスト者であることで線を引かれたり、本当はまったく異なるのに、
モ〇モ〇教やエ〇バの証人と一緒にされたり、
日本の風習に逆らうものとされることもあります。
しかし、私たちの役割は、真の神との和解をすすめることであり、
最後に裁かれるのが神様であることが、救いです。
公平な主は、私たちへの侮辱をいやしてくださる方です。
裸にされ、茨の冠をかぶせられて、十字架につけられたのは、
私たちの主イエスキリスト、私たちの救い主の姿です。
めずらしく、詩編の作者の憤りを感じる章でした。