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今日、樺太・真岡で、、、8月19日

8月19日
この時、真岡を担当していた歩兵第25連隊の山澤連隊長は、真岡防衛を担当していた隷下部隊に、「陣地構築の停止と各隊本部位置への終結を独断で行い」、配属部隊及び真岡警察への指揮を解除した。さらに、第一大隊本部及び真岡市街地に展開していた各部隊を真岡市街東方2キロ地点にある荒貝沢に移し、天幕露営に入らせた。これは、万が一ソ連軍が上陸する際、不慮の戦闘惹起を裂けるための措置であった。

これに先立ち
16日朝、終戦に関する師団命令が発令されていた。
 ①終戦
 ②陣地撤収、分散した部隊の集結、武装解除
 ③特設警備隊、地区特設警備隊、戦闘義勇隊などの解散。一部兵員の招集  解除
 ④軍機の処理
 その他、この際にあたり大詔の聖旨を遵守し、私意によって軽率妄動に及ぶがごときは、絶対に無きよう厳戒された。

また、17日の師団命令により、兵士の一割の500人に及ぶ古年次兵を除隊させ、戦力は大いに低下していた。

一方、19日、ワシレフスキー極東ソ連軍総司令官は、第16軍及び北太平洋艦隊に対し真岡港に対する上陸作戦の実行を承認。
同夜18時50分ソ連軍真岡上陸部隊はソワガニ港を出港した。

(参考文献:証言・南樺太 最後の17日間 藤村建雄著)

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