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ナボトのぶどう畑:聖書をめぐる旅 11/3

11/3(水)
自分の欲しい者を手に入れるために、人間が行うことは時に見苦しいものです。また、詩編では聖書のところどころに出てくるオリーブの木に注目してみました。 

列王記上21章 
 アハブ王は宮殿の傍にあったナボトのぶどう畑を譲ってくれるように頼んだが、先祖からの土地を売るわけにはいかないと断られます。しかし、アハブの妻イゼベルが、偽証してナボトが神と王を呪ったと証言させ、ナボトを石で打ち殺し、そのぶどう畑を自分たちのものにしてしまいます。
 そのときに、エリヤに神様が語られたことばです。

19彼に告げよ。『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』」

→預言者の言葉を聞き、アハブは大きな罪を犯したことを悔い改めて、主の前にへりくだります。神様は、へりくだった者に対して寛容です。生きている間にアハブに災いをくだすことをとりやめます。
十戒には「隣人のものを一切欲しがってはならない。」とあります。
私たちは、今持っているものを感謝するのではなく、とかく人のものがうらやましくなる存在です。
今あるものを感謝したいと思います。


詩編52編

10わたしは生い茂るオリーブの木。
神の家にとどまります。
世々限りなく、神の慈しみに依り頼みます。


オリーブの木に注目しました。
創世記でノアの大洪水の後に、水がひいたことを表す鳩が加えていたのがオリーブの葉でした。
出エジプト記で、臨在の幕屋の前に置く常夜灯の燃料として使われたのがオリーブを砕いた純粋な油です。
黙示録では、2人の預言者を2本のオリーブの木と呼んでいます。彼らは3年半に渡って預言し、超自然的な業を行います。しかしそののち、敵に殺されエルサレムでその死体がさらし者にされます。ところが、3日半たつと、神のいのちの霊がその2つの死体に入ると立ち上がるとあります。死者が復活するのを全世界が見ることになります。
世界のはじめから、最後までオリーブの木は神様の傍で遣える木のようです。

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