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彼らはもっと悪い:聖書をめぐる旅 8/1

8/1(月)
 この世の中は比較の世界です。自分は彼よりも、まだマシだ。相手よりも能力が劣っている自分は生きる価値がない。他者との比較の中で自分を見ることは、いつも浮き沈みの中にいるようです。神様から見て自分の存在がどうであるかをつかむことが、命の道だと思います。

ハバクク書1章

2主よ、助けを求める私の祈りに、
いつになったら耳を傾けてくださるのですか。
何の答えもないので、むなしく叫ぶばかりです。
「助けてくれ、人殺しだ」と叫んでも、
だれも助けに来てくれません。
13私たちは悪い者ですが、彼らはもっと悪いのです。
どんな罪をも見のがさないあなたは、
私たちが彼らにのみ込まれるのを
ただ立って見ておられるのですか。
悪者たちが彼らよりましな者を滅ぼすのを、
黙って見過ごすべきでしょうか。

ハバクク書2章

4今から言うことをよく聞いておけ。
このカルデヤ人たちがそうするように、
悪者は自分だけを信頼して失敗する。
だが正しい人は、わたしを信頼して生きる。
19いのちのない木の偶像に、
起きて自分たちを救えと命じる者、物言わぬ石に、
何をすべきか教えてほしいと呼びかける者は災いだ。
偶像は、神の代わりに語ることができるのか。
金銀で覆われているが、その中にいのちは全くない。
20しかし主は、ご自分の聖なる神殿にいる。
全地はその御前に静まれ。」

 ハバククは、紀元前587年エルサレムが滅亡する前のユダの最後の時代に活躍した預言者です。
このハバクク書は、対話形式で記載されているのが特徴です。
神様どうしてですか?という問いに、神様が応える、という形式です。
 ハバククからの問いは、主を知らない人の言葉を反映していると思います。
「私たちは悪い者ですが、彼らはもっと悪いのに何故彼らを裁かないのか?」
これは、スピード違反でつかまった人の言い訳に近いです。
「叫んでも、誰も助けてくれません」
方向返還するようなヒントはもっと以前にあったはずなのに、そのまま何もせずに今にいたっているケース。
また、祈っている相手が神様にも偶像にもお願いしているケース。
 主が人間の姿を言いえているのは2章4節、
「悪者は自分だけを信頼して失敗する。
だが正しい人は、わたしを信頼して生きる。」
悪者は悪い者を信頼して失敗するのではなく、自分だけを信頼してい失敗する。神様なしで大丈夫だというのは、人間をだました悪魔の常套手段です。
私たちは、真理を知って、命の木から食べる者です。

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