見出し画像

今までわびた者がひとりもいない:聖書をめぐる旅 6/4

6/4(土)
 札幌の朝は少し肌寒いですが、神様は熱情の方です。異国に逃げ出した人に対しても、救いの道を用意して警告しています。また、生きることが保証され、生活が守られることは人間誰しも求めることですが、神様はそれを保障してくださる方です。  

エレミヤ書44章

1エジプト北部のミグドル、タフパヌヘス、メンピスの町々、それにエジプト南部に住む全ユダヤ人について、次のことばがエレミヤにありました。
9おまえたちは、ユダとエルサレムでの先祖の罪、ユダの王と王妃たちの罪、おまえたち自身の罪、それにおまえたちの妻の罪を忘れたのか。 10今この時まで、わびた者は、だれもいない。一人として、わたしに立ち返ろうとせず、わたしがおまえたちの先祖に与えたおきてに従おうともしない。』 11そのため、イスラエルの神である天の軍勢の主は言います。『わたしは怒りで全身が熱くなった。おまえたちを一人残らず滅ぼす。 12エジプトに来ることを強く主張した、生き残りのユダヤ人を皆殺しにする。彼らはこのエジプトの地で倒れ、ききんと剣でいのちを失い、身分の高い者も低い者も、一人残らず死ぬ。彼らはさげすまれ、忌みきらわれ、のろわれる。
17好きなようにさせてください。先祖や王たち、重立った人たちが、ユダの町々やエルサレムでいつもしていたように、『天の女王』に思うぞんぶん香をたきたいのです。あのころは、食べ物がどっさりあり、幸せいっぱいでした。
24さらにエレミヤは、女たちも含め、全員に言いました。「エジプトに住むすべてのユダヤ人は、主のおことばを聞きなさい。 25イスラエルの神である天の軍勢の主は、こう語ります。『おまえたちも妻も、「天の女王」にいけにえをささげることは絶対にやめないと言った。しかも、そのことを態度で証明してきた。それなら、「天の女王」に誓ったことを果たすがいい。

 エルサレムを離れたユダの人たちの元に、エレミヤは派遣されて神様の言葉を伝えます。
異国に行っても真の神ではなく、天の女王という偶像を礼拝する彼らに対する警告です。
神様は怒りで全身が熱くなるとおっしゃいます。
ところが、彼らは主に立ち返るどころか、天の女王に思い存分香をたきたいと語っています。
 私が注目したのは、「今までわびた者がひとりもいない」です。神様はエジプトからイスラエルの民を脱出させ、40年間を経て、乳と蜜の流れる地に導いた方、すなわち救ってくださった神様でありながら、この民はその恩も忘れ、自分勝手に偶像を拝んでいるということに対して、怒っているのだと思います。
 私が思わされたのは、自分の罪、そして自分の家系につながる人が犯した罪に対して、悔い改めることの必要です。
「今までわびた者がひとりもいない」
まず、神様との関係をまっすぐにしたところから、心の平安がはじまるように思いました。
 

エレミヤ書45章

1ヨシヤの子エホヤキム王が即位して四年目に、バルクはエレミヤが語る神のことばをそのまま書きつけました。そののち、エレミヤは彼に言いました。
3『おまえはこう言った。「私は実にみじめな人間だ。もう十分に苦しんできたのに、神は、なおも苦しみを加えた。出るのはため息ばかりで、ゆっくり休むことさえできない。」 4こう言うバルクに、次のように答えてやりなさい。わたしは、わたしの建てたこの国を壊し、わたしの築いたものを引き抜く。 5おまえは、自分のために特別なことを求めてはならない。わたしはこの民に大きな災いを下すが、おまえのことは、報いとして、どこへ行っても守ることにしている。』」

 バルクとは、エレミヤが語る神様の言葉を口述筆記した人です。神様の言葉を書き連ねながら、バルクが自分に対して持っていたイメージは「自分は実にみじめな人間だ」というものでした。
 しかし、神様はバルクに対して「おまえのことは、報いとして、どこへ行っても守ることにしている」と語っておられます。
 これは「生存と防衛の保障」を神様が満たされるという宣言です。人間が生きるための最も基本的なニーズが「生存と防衛の保障」ということができます。人が住み慣れた国を去るのも、これを外国に求めた結果です。ある意味、人間の生活は、この「生存と防衛の保障」を強い者に求めたり、お金に求めたりするものです。しかし、イエスキリストがこの世に来られたのは、この生存と防衛の保障を神様がなさることを伝えるためでした。
「神の国と神の義をまず求めなさい、それらのものは与えられる」
とんでもない、グッドニュースです。
 神様は、どんなに小さな働き、どんなに小さな応答にも耳を傾けてくださる方です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?