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今日、樺太・真岡で、、、8月20日②

8月20日 日本軍第25連隊の動き

〇荒貝沢(真岡郊外)
 偶発戦闘防止のために撤収していた第一大隊本部
 漁師からの情報で、真岡港沖合に軍艦らしい艦艇数隻が濃霧の中を生王酒匂しているのを確認。
大隊長は、状況確認のために大和田少尉を派遣した。
いかなる事態が発生しても発砲しないよう特に注意が付け加えられた

〇艦砲射撃
 真岡市街地の一部が炎上。黒煙の立ち上がるのが望見される

〇荒貝沢
 真岡と豊原を結ぶ72キロの豊真山道の起点。
 避難民ばかりでなく、豊原占領を目指すソ連軍部隊の進撃路にあたる。

〇真岡市街
 艦砲射撃と、火災

〇荒貝沢
 市内から、避難してくる住民が姿を現した。
 将兵は、避難民に配給を始めた
 総隊長、戦闘配備命令を出した。
 同じく、「終戦後のことだから、軍使を派遣して事を穏便に運ぶように」指令した。

〇ソ連軍
 艦砲射撃により、真岡の海岸と東側高地一体を徹底的に破壊し
真岡市街地を焼き払い、日本軍が射撃ができないようになると射程を延長し、
上陸用舟艇を使って、上陸。

〇歩兵第25連隊
 真岡方面から聞こえる砲声、銃声からソ連の上陸を理解。
 中川大隊長は、軍使として村田中尉、随員、護衛兵を本部前に集合させた。

〇ダダダという音
 真岡とは違う荒貝沢の谷間から聞こえる。
 (3,40分後、軍使につけていた護衛が顔中血だらけにして本部へ駆け込む」
「副官どのがやられました」

〇荒貝沢(回想)
 避難民をかき分ける軍使。
 白旗
 ソ連の一隊が「止まれ」の命令
 通訳が軍使であることを伝える2言3言、
 ソ連軍は、いきなり自動小銃を乱射、村田中尉以下なぎ倒されるように殺された。
 生き残った2人のうちの一人が引き返してきた。

〇25連隊
 軍使射殺の報が、連隊長に届く
 山村連隊長はやむなく「衛戍(えいじゅ)勤務令、第12条、第13条に基づき行動せよ」との命令を発した。
 これは、自衛あるいは暴動鎮圧のためやむを得ぬ兵器の利用である。
 この命令は直ちに大隊本部から各部隊に伝達され、折り返すように受領した第一線部隊からは、ソ連軍が豊真山道及び、荒貝沢の両側の山から進撃中という報告が入る。
 山澤連隊長は、ソ連の豊原進攻を食い止めるよう命令。
 次の要点は熊笹峠であることを、部隊員は察知した。

〇荒貝沢 午後3時半頃
 避難民の豊原方面への避難路を確保する第一大隊とソ連との間で戦闘。
 ソ連軍機が、真岡、逢坂に間欠的な爆撃。


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