昔の預言者:聖書をめぐる旅 5/27
5/27(金)
昔の預言者というと古いイメージですが、ここでは真理を語る本当の預言者という意味です。そして、本当の預言者が遣わされるということは、人々を悔い改めに導くメッセージを神様から受け取っているはずであるから、口当たりのよいものではない・・・と。
エレミヤ書28章
7しかし今は、ここにいる人たちの前ではっきりさせておこう。 8昔の預言者たちは、多くの国々に不利なことを話し、いつも決まって、戦争とききんと疫病の警告をしたものだ。 9だから、平和を予告する預言者は、ほんとうに神から遣わされたのかどうか、証明しなければならない。預言がそのとおり実現してはじめて、それが明らかになるからだ。」
14イスラエルの神、天の軍勢の主であるわたしが言う。わたしは、これらの国の民に鉄のくびきをはめ、むりやりバビロンのネブカデネザル王の奴隷とした。この運命は、どんなことがあっても変わらない。おまえたちの家畜まで、彼のものになる。」 15そこで、エレミヤは偽預言者ハナヌヤに言いました。「よく聞け、ハナヌヤ。主はあなたをお遣わしにならなかった。ところが人々は、あなたのうそを信じ込んでいる。 16だから、あなたはどうしても死ななければならない。これは主のことばだ。今年中に、あなたの寿命は尽きる。主に逆らったからだ。」 17このことばのとおり、二か月後にハナヌヤは死にました。
偽教師、偽預言者を見分ける方法を調べてみると、大切なこととして「真理」に触れ続けていることがあげられていました。本物のお札にいつも触れていると、偽札に触れたときに気付くはずということでした。
また、その実によって見分けるために、次の3つの観点がありました。
①イエスについて何と言っているか?
②福音を説いているか?
③主に栄光を帰する、良い性質を現しているか?
偽預言者の提示するものは、人間的に口当たりのよいものです。しかし、本当の預言者は見た目のことよりも、本質的に人に大切な道をかたってくれます。それは、創造主の言葉を代弁しているからです。真の父は、子どもの人生を思って厳しい道を備えられる方です。ある意味、試練の中にあるときには、天のお父様の愛をさらに受け取る時であり、ハレルヤ!と試練の先のことを感謝すべきなのかもしれません。
<参考資料>
エレミヤ書29章
4「イスラエルの神である天の軍勢の主は、エルサレムからバビロンへ移された捕虜全員に、こう告げます。 5『家を建て、長期の滞在計画を立てなさい。長年にわたってそこにいることになるから、ぶどう園を造れ。 6結婚して、子どもをもうけよ。子どもにも相手を見つけてやり、多くの孫が生まれるようにしなさい。人口を減らしてはならない。 7バビロンの平和と繁栄のために努力し、そのために祈るのだ。バビロンが平和であれば、おまえたちも平和に過ごせるからだ。』
10実際、おまえたちは七十年間バビロンにいることになる。そののち私は、おまえたちに約束しておいたすべての祝福を与え、故国に連れ戻す。 11わたしは、おまえたちのために立てた計画をよく知っている。それは災いではなく祝福を与える計画で、将来と希望を約束する。 12その時になったら、わたしはおまえたちの祈りに耳を傾ける。 13真剣に探し求めるなら、おまえたちはわたしを見つけることができる。 14そうだ。わたしはおまえたちに見つけられる。わたしはおまえたちを奴隷の身分から解放し、財産を回復し、追いやられた国々から集め、再び故国の土を踏ませる。
異国の地で仕えることを学ぶ。
ユダの人々に課せられたバビロン捕囚は、神様が人間に与えた訓練の時でした。このシーンとかぶるのは、モーセの人生です。エジプトの王子として教育を受け、40代のころ兄弟であるイスラエルの子らを助けようと立ち上がります。そして、エジプト人にひどくされている同胞を助けるためにエジプト人を殺してしまいます。神様は自分をとおして、兄弟たちを救おうとしていると自分で信じていたモーセですが、同胞の声は「人殺しのモーセをいつ指導者にしたのか?」でした。そして、モーセは逃げ出し、ミディアンの地で40年を過ごします。彼が神様に用いられるようになった時、年齢は80歳。年齢を重ね、自分に対する自信は全く薄れ、主だけを頼りに歩むことを学んでいました。
「私は口が重く、舌の重い者なのです」
神様がモーセを召命する時のやり取りを見ると、あまりの自信のなさに、神様が憤るほどでした。それでも、神様が彼を用いたのは、おそらく神様への従順だと思いました。
異国の地で、その地を支配する人のために祈ることは、神様の命令でなければなかなかできることではありません。70年の訓練です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?