インプロビゼーション(即興演劇)の学びの記録 #5
はじめに
前回受けた「相手を引き立てたいことは伝わってきたけど、その先で自分は何をしたいのかがまだ伝わってこない」とのフィードバックをもとに、今回は、自分は演じる場と演じてくれるメンバに何を求めているのか、を突き詰めようと思って参加しました(そして、そこに凝り固まらずに自由に楽しくやる、ということも意識しました。)
ワーク
Breaking the Routine
4人チームで下記の①→②→③→③とひとりづつ、ひとことでつなげていく。③→③の展開は、どんどん強めていく様に意識。繋がらなくなったと感じる人がいたら、「New Scene!!」と宣言して、①から開始。
① 普段の日常のシーンをひとことで言う
② ①のシーンを覆して非日常になるようなひとことを言う
③ ②のシーンに対しての次の展開をひとことで言う
やっていくと、③では普通のことを言いにくかったり、中々と自分の限界の壁を感じる。うまくやろうしている壁を超えるのは難しいなぁ。印象的だったのは、「ネガティブな面にしか展開をふれない」というメンバに対して「映画では主人公はネガティブな場面を山程超えて成長するので全然OK」というフィードバックを返していて、自分はそこにまだ壁を作っていたので、「おぉ、すげー。」ってブレイクスルーを感じられてよかったです
Scene
これはその名の通り、ディレクターと呼ばれる役割のメンバにお題をもらって、プレイヤーが演じるゲームです。演じ方は、お互いにシーンの展開をオファーして展開させていく方式。
僕は「生きている人と死んでいる人」という設定だけをもらって演じ始めました。話の中で、夜中、仏前で死んだ父から話しかけられ、死ぬ前に処分し忘れたものを処分してくれと頼まれて、対応している途中に母親が起き出してめちゃめちゃになるという喜劇風味でのシーンを演じました。
演じて感じたことやフィードバックがあったので、一部共有します。
要望はわかりやすくないと伝わらない(当然だけど一瞬で伝わらないと受け取ってもらえない。もちろん、伝わらないことでもシーンは動くので悪いことではない)
演じてみると、自分の選択肢はすくなっ!!
もっと相手を信じて任せる!(演じている途中で沈黙がきても受け入れる、自分で言葉が出てこなければ相手が代わりに言ってくれることを信じて待つ)
話の展開を止めない(これは本当に無意識にやっていたことで、相手の提案を本当に止めていることが痛いほどわかった。「あの人形の中になぁ」「人形は捨ててしまったよ」とかの話の流れを本当に無意識にやってしまっている。)
日常での話を広げるとインプロでの話を広げる、はやり方が異なる(インプロの場合には、感情が動く、関係性が変わることで話が展開するし、展開していることを聴衆が理解できる)
やってしまってから変わっていくことも多い(身体で表現してしまって、そこに対してメンバと一緒に理由づけすることも多々あるし、展開としてはすごく面白い、というか、頭で考えて制約を感じずに自由に感じることが重要!)
途中演じているときにはずっともやっと正解を求めているという不安感があるという想いに対しては、一緒に演じている相手と良い場だったことが共有できれば、そこは確実に良い場と思っていい。そのためにも正確なフィードバックをしよう!との返し
後は、自分が迷いながら演じていた箇所が、場を盛り上げるためには必要だった、とのフィードバックもいただき、受け取り方って、本当に人によってぜんぜん違うなぁということを再確認
おわりに
今回の気付きは、「自分は無意識に相手からのオファーを止めていたことを痛感した」の一点に尽きます。相手を受け入れたつもりの自己満足が露呈してしまった。。。で、前回受けたフィードバックとつなげてみると、自分は「オファーをうけいれて、一緒にその場を一緒にもっと展開させていきたい」ということがやりたいんだろうな、ということが見えてきました。多分、そのためにはもっとその場を夢中に楽しむんだろうな、という感じはするんですが、これ以上言葉で書いていくと本質が抜け落ちそうなので、今日のもう一つの学び「やってしまってから、理由はみんなで考えていく」ことに注力していこうと思いました。
オファーを受け止めて、「実は、もっと***したいんじゃないですか??」ってもっと展開を加速させられれば、相手を引き立てつつ、自分も楽しむということができそうな気がしてきた!
話は唐突だけど、いきいきとモブプログラミングができているチームってこんな空気感があるんじゃないだろうか。と思った。