見出し画像

児童手当で教育資金を準備する

みなさん、こんにちは。
前回は新NISAについて投稿をさせて頂きました。
長期に積立て投資をしていく場合、
恒久的にずっと非課税運用できるNISAは大いにメリットがあるという
お話をさせて頂きました。

では、
お子様がいるご家庭で、将来の子どもの教育資金を準備するうえで、
学資保険を利用している方も多いと思いますが、
そこを学資保険ではなく、NISAを利用して準備するというのはどうでしょうか。


学資保険とは

以前にも学資保険について投稿をさせて頂きましたが、
(学資保険ってお得?)
改めて、学資保険について簡単に振り返っておきましょう。

学資保険は、
貯蓄と保障の2つを兼ね備えた保険となっており、
子どもが小さいうちに加入しておけば、
コツコツ積立てすることができます。
また契約者、すなわち親が契約期間中に、万が一死亡してしまったときには、以降、保険料免除の上、契約を継続することができます。

また、基本的に学資保険の場合、
中途解約しない限りは元本割れするリスクがないこともメリットの一つとして挙げることができます。

つまり、万が一のときの保障が付いて、元本割れするリスクなく、
コツコツ貯められるのが学資保険ということになります。
自分ではなかなか将来の教育資金を貯められない方などにとっては、
良い保険といえるでしょう。

児童手当で投資する

今年の10月から児童手当の拡充が開始され、
所得制限の撤廃や受給期間の延長などの拡充措置が施されますが、
この児童手当を学資保険へ振り向けていくと、
満期保険金はいくらぐらいもらえるでしょうか。
(児童手当の拡充による恩恵は?)

仮に、
30歳男性が、お子さんが産まれたタイミング(0歳)で
学資保険に加入し、毎月9,555円、18年間積み立てるとすると、
いくらになるでしょうか。
(日本生命保険相互会社見積りシミュレーション)
(シミュレーション上、1万円ぴったりとならなかったことご容赦ください。)

18年間で、2,063,880円積立てた結果、
満期に2,100,000円を受け取ることができます。
返戻率は約101.7%で、年利回りは0.1%になります。

では、NISAで月1万円、年利回り1%の金融商品に、
18年間投資し、積立てたとすると、いくらになるでしょうか。

18年間で、2,160,000円積立てた結果、
満期に2,365,532円を受け取ることができます。
返戻率は約109.5%で、年利回りは当然1%になります。

この投資結果を単純に比較すると、
NISAで積み立てた方が全然利回りが良いですから、
学資保険に加入するよりも、NISAで積み立てた方が良いのではないかと
考えるでしょう。

NISAにもリスクはある

しかし、
学資保険には、上述したとおり、死亡保障も付いておりますので、
万が一の場合にも安心です。
今回のNISAの試算では、利回り1%の金融商品に投資した場合のシミュレーションですが、当然元本保証はされておりませんので、
18年後の売却のタイミングで元本割れを起こしている可能性も当然あります。そして何より、利回り1%で運用できるかどうかは、実のところ誰にもわかりません。(確約されているわけではありません。)

そうした状況を踏まえて、
本当に学資保険ではなく、NISAに投資した方が得なのかどうかは、
それぞれのご家庭の状況等を踏まえた上で、個別にご判断して頂く必要がございます。

ご家庭ごとにどちらが良いのか検討する

因みに私は、以上の内容を踏まえたうえでも、
わが家の場合には、NISAを利用して投資した方が良いと判断しました。

それは、毎月多少なりとも生活費から貯蓄に回すお金を作ることができ、
仮に学資保険に加入しなかったとしても、18年後に想定される資金を準備することができると考えているからです。

また死亡保障についても掛捨ての生命保険に加入しておりますので、
改めて学資保険で保障を付ける必要もないと判断しています。
そして何より、投資する金融商品のリスクを自分で負担する覚悟をもってNISAに投資しています。

このように、各ご家庭の事情により、
どちらを利用するのが良いか、判断が分かれると思いますので、
小さいお子様がいるご家庭においては、今一度じっくりご検討ください。
但し、学資保険はお子様の年齢が上がるにつれて返戻率は落ちてきますので、できれば0歳、生まれてすぐに加入しておきたいところです。

今回もありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!