コーチング研修 @ 屋久島 Day2(なかよし保育園様)
なかよし保育園(屋久島)での「コーチング研修」に、「オンラインアカデミー屋久島大学」から取材に来てくれました。
前回に続き2日目の様子もレポートにしてくださったので、ご覧ください。
研修日2日目、本日も保育園の先生・職員の方々は通常の勤務を終えて園に再び集合。
先生・職員の方々とも昨日よりも距離が近くなったような気がした。目が合うと自然と「こんばんは」と笑顔がこぼれる。
今日は何が起こるのだろう。
さて、これから研修2日目の始まりです。
2日目の研修も1日目と同様に講義とグループワークを行います。
山原先生のかけ声とともにグランドルールをおさらいして、チェックイン。
<グループシェア>
昨日からあった仕事以外のちょっといい話をグループ内で交換しよう。
すぐに話声が広がります。グループごとにみんなで顔を合わせて楽しそうに話しています。
時間となり、1人ずつ順番にどんな話があったか発表していきます。
なんと、本日誕生日の先生がいらっしゃいました。
”パチパチパチパチ~”
みんなの拍手とおめでとうの声が飛び交いました。
はにかんだ先生の笑顔がとても素敵でした。
<宿題の発表>
1日目の終わりに宿題が出ていました。
いいなと思ったことがあれば直接、相手に伝える、そして感謝の気持ちでありがとう、と言うこと。
発表の最中に「うんうん」という共感や「おお~」という声があがったり、昨日よりも皆さんリラックスして、より素直に気持ちを出せる雰囲気になっていきました。
皆さんの発表を聴きながら、日常のちょっとした場面でも感謝の気持ちってすぐに出せるのだなあと思いました。
発表の総括として、山原先生の言葉がありました。
「ありがとうと伝えると。感謝した人もされた人も幸せになる。」
たしかに!皆さんの話を聴いていると幸せな気持ちになります。
・よいところを探す
・グッドフィードバックする
・ありがとう(感謝の気持ち)を伝える
「この3つを意識しましょうね!」
山原先生の言葉に一同頷きました。
グッドフィードバックは、今ある部分に着目して気付きや観察力が広がります。新しい発見は自己肯定感を高め、チームでの活動にも活かせそうです。
”感謝”と”フィードバック”を習慣化できたらいいですね。
<私の強みをシェアしよう>
宿題のワークシートを使います。
グループ内で自分の強み(性格や得意なこと・スキル)をシェアすることで自己理解が進みます。対話を通して自己開示をおこない相互理解を図ります。
一緒に取材で来ている屋久島大学の北山さんと少しやってみました。
「えーそうなんだ!」
思わぬ共通点がありました。
3分があっという間に過ぎていきます。テーマを決めて話すと普段出てこないような話題が飛び出します。一緒にいても知らないこと、沢山ありますね。
<全員発揮のリ-ダーシップ>
次に、チームで働く~成果を出すにはどうすればよいか
”全員で”というのが大きなポイントです。
「1人で仕事をしていると感じる職場より、コミュニケーションが活発な職場で働きたいですよね。」
山原先生の問いかけに一同頷きます。
1日目でやった自己理解と他者理解をさらに深め、チームで成果を出せるように活かす方法をここで学んでいきます。
全員がリ-ダーシップを発揮するために大切な3つのポイントがあります。
・共通の目標を設定する
・率先垂範する(強みを生かして一歩踏み出す)
・相互支援(信頼関係と支え合い)
こうして全員で”リーダーシップ”を発揮することで、個々からチームの大きな力へと変わってゆきます。
そして急がず、”ベイビーステップ(少しずつ進む)”でやっていけばよい。
”ベイビーステップ”というキーワードの反応も大きかったです。
自分にも相手にも寄り添う関係は、もしかしたら園児たちとの関わりと結びついたのかもしれません。普段の仕事に置き換えてイメージしているようでした。
又、少しずつでよいという言葉で、焦らなくても大丈夫という安心が加わりました。緊張し過ぎないホッとする緩んだ気持ちになりました。
<副園長先生のなかよし保育園の想い>
ここで副園長先生のお話をみんなで”傾聴”します。
・祖父母から引き継いだ保育園をどんな場にしたいのか
・先生自身も園児として過ごしたなかよし保育園の思い出
・引き継ぐことを決めた決意
・経営者としての立場と共に、皆さんと一緒に頑張りたいという思い。
ひとつひとつ、ゆっくりと丁寧に伝えてくれました。
最初は緊張した表情の副園長先生が、優しく意思を持った言葉と共に穏やかで安心した表情に変わっていきます。
聞き手を引き込むようなうねりのある言葉の数々、それに応えるような集中して傾聴する職員みんなの姿。
1日目のワークでやった傾聴の学びが大いに発揮されているようです。
全てが一体となっているような時間、とても心に響きました。
お互いの信頼関係があってこそ生まれた、まさに調和の時間でした。
個々を尊重しみんなで協力してやっていきましょうという気持ちが伝わってきます。
「現状維持は退歩。」
副園長先生のこの言葉に大きな決意が凝縮されているのではないでしょうか。
熱気の帯びた教室は1日目よりもさらに明るく、よりパワフルな場となっていました。
その後に保護者として園との関わりがあった屋久島大学の北山さんの話へと続きます。
”こどもを預けていたときに、娘の担任ではない先生が声をかけてくれたことがとても嬉しかった”というエピソードを紹介。
園全体でこどもを見守ってくれていることへの安心感、それが大きな信頼に繋がっていたというお話でした。
先生方の傾聴と相互理解が生まれたからでしょうか、少しはにかんだ笑顔が広がりました。
保護者の率直な気持ちを直接聞くこと、保護者が園の方々にこういった内容の話を伝える機会というのはなかなかありません。
また違った視点から相互理解について考えさせられました。
北山さんの横顔と向かい合う園の皆さまの表情は美しく心が温かくなる時間でした。
«実践・全員発揮のリーダーシップ»
ここからはグループワークで全員発揮のリーダーシップを実践していきます。
「なかよし保育園として気を付ける考え方や行動は何だろう」
グループで意見をまとめ、模造紙に書いて発表しました。
作業を分担して、短時間ながらもみんなで協力してまとめていました。
”コーチングのコミュニケーションは保育でも活かせる!”
園児と先生の関係も同じだという気付きもありました。
②仲間にグッドフィードバックを送ろう
・1人に対してみんなで感じたことを伝えよう。
・仲間にポジティブな面を伝え、自分の強みとは何か考える
→どんなリーダーシップを発揮できるのか考えてみよう。
最後のグループワークとなりました。
2日間通してチームとしての繋がり・お互いの距離がさらにぐっと近くなったようです。
声のトーンや笑顔・雰囲気で今ここが信頼と安心の場であることが分かります。スムーズに話が進んでいきました。
最後にワークの振り返りです。
2日間通して自己理解と他者理解について深め、さらにチームとして全員発揮のリ-ダーシップへと繋がっていきました。
山原先生の研修を通じて、なかよし保育園が受け取ったものをこれからどう進化させていくのか、とても楽しみです。
そして園長先生の締めのお話で講座が終わりました。
山原先生、なかよし保育園のみなさま。
今回の講座の取材に快く応じていただきありがとうございました。
【文章・写真:宮崎 聡子(オンラインアカデミー屋久島大学)】
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