第6話 辛さ×甘さの競合「ブルダック炒め麺 カルボ」
ブルダックとは「辛いチキン」を意味するらしい。発売しているのは三養食品でサムヤンと読む。その読み方から推測できるが韓国の食品会社だ。50年以上の歴史をもち、韓国で初のインスタントラーメンを手掛けたとのことだ。
いくつかのブランドを持っているようだが、このブルダック炒め麺は主力の商品のようである。オリジナルの他に、カルボナーラ、チーズ、極辛、クリームカルボといったバリエーションメニューがあり、クリームカルボを除きいずれも激辛だ。特にカルボナーラとチーズのパッケージはピンクとオレンジで、かわいいキャラクター(ホチという名らしい)で激辛のイメージではない。食べてびっくりという人も少なからずいるだろう。かく言う僕も激辛とは知らずに買った口である。ただ辛い物は大好きなのでウェルカムだ。
袋ラーメン、カップ、ビッグの3種があり、今回はビッグを試してみる。
さて、今日は家でゆっくりと過ごす日曜日。これを食べるのは日曜日と決めていた。というのも以前に「ペヤング獄激辛」を食べた後、しばらく腹の調子がすぐれなかったためだ。一応激辛は自宅で食べるようにしたほうが仕事に支障をきたすことがないという思いである。
では開封してみる。ピンクのかわいらしいパッケージのふたを開けると小袋が2つ。いずれもハングルで書かれており、当然読めない。カップの説明書きを読んでみる。
この3番目がポイント!湯切り口を箸で開ける!60mlのお湯を残す!これまでに経験したことがないミッションだ。これが韓国式なのだろうか。
とにかく書かれているようにお湯を注ぎ4分を待つ。そして最初のミッション、湯切り口の穴あけ。「あ・・・」さっそく点線をはみ出して破いてしまう。次の点線は慎重に力の掛具合が難しいので注意が必要だ。
そして次の60mlのお湯、これはどうやって残せばよいだろうか・・・分量を間違えたら、せっかくの味が変わってしまうだろうな・・・といろいろ考えた末、計量カップで60mlを先にとっておき、のこりの湯をすてることにする。
ソースとかやくをあけてまぜると赤いソースと白いカルボナーラの粉末がまじりあい、クリーミーなオレンジ色になる。スパイシーなソースの香りとカルボナーラのチーズの香りがミックスされると丸みのある唐辛子の香りになる。
さっそく実食。少し幅広などん兵衛風の麺で口当たりはマイルドだが、すぐに口の中に辛さが広がり、その辛さがしばらく続く。モチモチとした麺を口に入れるとクリームの甘さが広がりすぐに辛さを残していく感じだ。そしてかすかに鼻に抜けるパセリの風味。じわりと汗をかく。
クリームによって口にあたる辛さは抑えられているが、まずまずの辛さレベルだ。ブルダックオリジナルはさぞ辛いのであろう。しかしこの商品、激辛をカルボナーラで中和して食べるというのが面白い。そして心配した腹調子を崩すこともなく、のんびりとした日曜日を満喫するのであった。