第58話 日本三大ラーメン「ニュータッチ凄麺 喜多方ラーメン」
喜多方ラーメンは福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンである。
スープは醤油とんこつのあっさりとした味わいが基本で、店によりバリエーションがあるようだ。具はチャーシューを主として、ねぎ、メンマ、なるとなどが主とのことだ。
その歴史は1927年、「源来軒」創業者の潘欽星(ばん きんせい)が「志那そば」の屋台を引いたのが始まりだという。そして1975年頃、喜多方市は市内にある「蔵」をテーマにしたメディア放送をきっかけに観光地として脚光を浴び、さらにその観光客の昼食場所として取り上げられたのが、この喜多方ラーメンであったとのことだ(wikipediaより)。
喜多方ラーメンは日本三大ラーメンに数えられるらしく、その周辺にはラーメンミュージアムや、ラーメン神社などもあるらしい。
観光需要掘起策によってクローズアップされた感じはあるのだが、僕は古くからの歴史があり、それが現在にも脈々と受け継がれているところに敬意を払いたい。
でもその観光パッケージに乗っかってたべる喜多方ラーメンは歴史も学べたうえ、さぞやうまいのだろうな。福島県。いまだ未踏の地。いつかは訪れたいところだ。
では早速今日も食べてみたい。
小袋は3種、『かやく』が二袋入っており、一つにはなると、メンマ、ねぎ、そしてもう一つは『チャーシュー』だ。このチャーシュー、3枚入っておりフタの裏にもこだわりが書かれている。そしてもう一袋は『液体スープ』だ。
さっそくかやくを麺の上にあけ、お湯を注ぐ。
「5分間、この間に一仕事やってしまおう…」かと思ったが、5分で終わることはないのでじっくりと待つことにする。
さてふたを開けて『液体スープ』を入れる。サラサラの茶色い液体をカップに注ぐと、薄茶色のクリアなスープが出来上がる。しょうゆベースのスープの香りも食欲をそそる。
まずはスープをすする。見た目の通り透き通った感じのあるさっぱりとした口当たりだ。そしてその後にだしのコクが舌の奥をうならせる。うまいスープだ。一口、もう一口と進んでしまう。一緒に流れ込んでくるねぎもいいアクセントだ。
麺を食べてみよう。麺は平打ち麺だ。すすると麺が暴れスープが飛び散ってしまう。そして口の中でもしっかりと存在感を感じる。口全体で麺を感じ、そしてパラパラとほぐれていく。
そしてこの商品のポイントであるチャーシューだ。薄いがどうだろうか。麺とは一緒に食べず、単品で味わってみる。
リアルに肉の感じだ。うまみもしっかりとしている。とくに脂身のコクがいい。
スープと麺と具材、それぞれがいいバランスで絡み合い、なかなか満足のいく一品だ。
ご当地カップめんを食べていつも思うのが、かの地で味わうラーメンはどんな味なのだろうか。神社までつくられるほど神聖視されているラーメン。一度実際に足を運んで食べたい気持ちがむくむくと湧き上がる。再び気軽に旅行ができる世の中が帰ってくるのだろうか。あかるい未来に期待したい。
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