紙版ドライポイント プレス不要の瓶バレン刷り

中学校美術の教員を対象とした紙版画講座でのデモンストレーションです。
今回紹介する制作方法には、教材として扱いやすくするためのいくつかのポイントがあります。

ポイント1
「瓶バレンによる下絵転写」
下絵は3B 、4B の柔らかい鉛筆で描き、瓶を使って版面い擦り付ける転写方法です。
トレーシングペーパーを使った下絵転写では何度も同じ絵を描くことになりますが、この方法であれば絵を描くのは一度ですみます。
左右を間違えることはありません。
面も簡単に転写できるので、下絵で計画した濃淡を表現しやすくなります。

ポイント2
「描画用具」
ドライポイントではニードルを使うのが一般的ですが、今回の講座ではボールペンを使っています。滑らかで動かしやすく、入手しやすいです。
面は表面を剥がすやり方とサンドペーパーで擦るやり方を紹介しています。

ポイント3
「プレス不要の瓶バレン刷り」
今回もっとも大きなポイントとなります。
プレス機は扱いも難しくまた危険な道具でもあります。台数に限りがあるため待ち時間も増えます。瓶バレン刷りならば各自が自分の机で作業ができます。刷りの効果はプレス機と比べても大きく劣るものではありません。

その他、手を汚しにくくする工夫も紹介してます。

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