住宅設計を考える際は住まい手さんの普段の掃除の仕方や暮らしについての意見も参考に色々と考えを派生させますが綺麗をキープする事により暮らしも心地よくなります。
住宅設計を考える際には
住まい手さんの普段の掃除の仕方や
暮らしについての意見も
参考にさせていただきながら
色々と考えを派生させますが
綺麗をキープする事により
暮らしも心地よくなります。
家のキレイをキープする。
理想やこだわりを
たくさん詰め込んだ家。
誰もが「この状態をキープ」と
思うのではないでしょうか?
でも実際には、
仕事や育児、家事等に追われ
バタバタと日々が過ぎ、
ふと家の中を見渡すと
気に入って新調したソファは
洗濯物置き場と化し、
お気に入りの雑貨を並べた棚には
ホコリがふわふわという事も有るかもしれません。
勿論、ダスキンやお掃除代行などの業者さんに
定期的に依頼されている方も
いらっしゃいます。
掃除の事を事前に考えたり
間取りだけではなくて
自分自身の生活を見つめて
家造りを考えておくだけで
随分とその差は生まれます。
片付けやすさ、
掃除のしやすさという
家造りの観点。
そもそも家はなぜ
「汚れていく」「乱れていく」のか?
答えはとてもシンプルで、
「掃除や片付けができていないから」なんです。
では「掃除ができていない原因」は
何だと思いますか?
勿論皆さん「忙しく」されていると
思いますし、
平日や休日の過ごし方で
時間の限界もあると思います。
だけど、
掃除や片付けの事にも意識をもって
思い立ったときに
すぐに掃除がスタートできる
環境をつくっておく
という事も大切だと思います。
これには「20秒以内」に
掃除がスタートできる環境が理想という
具体的な数値をもとにしています。
一つの指標としてですが・・・・・。
掃除を始める時に、
床や机の上にあるモノを
移動させる作業、
手前にあるものを一度出してから、
掃除機やワイパーなどを取り出す、
しつこいカビに効くと聞いて買った
強力洗剤の使用方法を読む、
掃除をいつするか、
今日1日のスケジュールを考える等
そういうことを考えているうちに、
「今日はもういいか」と
みるみるやる気がなくなってしまう。
きっと、誰もが一度は
経験があるのではないでしょうか?。
逆に、思い立った時に(20秒以内)
サッと掃除ができる
そんな環境があればどうでしょうか?
面倒と感じるよりも前に
行動ができれば、
掃除はできるようになる確率は上がります。
勿論、個人差はありますが
思い立ったときに
すぐに掃除がスタートできる環境で、
生活は必ず変化します。
ちなみに、この「20秒」という数値には、
人間学を元にした理由があり
人間は着手までに
20秒以上掛る事は
あと回しにする習性があるのだとか。
習慣化させたいことは
20秒以内に着手できる環境づくりで、
やめたい習慣は
20秒以上かかるようにする
環境づくりをしておけば、
ある程度
どちらも無理なく習慣化できるそうです。
ただし、行動には感情が伴うので
そこはきちんと整理整頓と
原理原則論も重要です。
モノを減らすという事。
モノの持ちすぎは、
掃除の「天敵」となります。
不要なモノにも容赦なくホコリはたまり、
不要なモノがあるために
掃除の効率は下がります。
何より、
不要なものがある日常に慣れてしまうと、
掃除のモチベーションが
あがりにくくなります。
久しぶりに改めて見ると
「これ・・・必要?」と感じるものや、
当たり前にそこにあり続け
疑問にも思っていなかったが
そういえば全く使っていない等、
多かれ少なかれ
あるのではないですか?。
引っ越しや大掃除
勿論家の新築やリフォームの機会は
リセットするべき
モノを減らす良い機会にもなります。
冷静に、
今と未来の自分に必要なモノかどうか、
見渡してみてください。
本当に必要なものであり
好きなものに囲まれた空間は、
きっと「この状態をキープしたい」という
モチベーションにつながります。
モノの指定席を決める。
よく聞く話しかも知れませんが
掃除前or掃除をしながら、
出ているモノたちを
戻さなければなりませんが、
戻す場所が決まっていなければ、
その度に作業が止まります。
せっかく掃除に着手できていても、
作業が止まると、
また面倒な気持ちが
沸いてきてしまいます。
あまり何も考えなくても
すぐにもとに戻せることは、
掃除を快適に進めるための
ポイントにもなります。
掃除用品の置き場所を見直す。
掃除機、クイックルワイパー、
激落ちくんなど
いくつか掃除グッズが
ご家庭にあると思います。
それらは、
掃除をする動線上に
配置されていますか?
「汚れてきたな」と気づいた時に、
目の前にシートがあれば
サッと手に取って拭けますが、
わざわざシートを保管している場所まで
取りにいかないといけないと
「まだ大丈夫か」と流してしまいがちになります。
まずは、汚れに気づくことが多い場所を考えて、
その近くに掃除用品を
置いてみてください。
この段階ではまだ
掃除用品の収納方法は
気にしなくても大丈夫です。
気づいた時に目の前に掃除用品がある快適さ
を味わうことを優先してください。
ワンアクションで
掃除ができる環境だと気づいた時に
その場で掃除する事が
当たり前になってくると、
家全体の汚れ自体が
軽くなってきます。
汚れが軽いので、
強力な洗剤は必要なくなり、
掃除をする時間も
徐々に短縮されていきます。
特に「水回り」「玄関」は
気が付いたときにすぐに
拭ける、掃ける、捨てられる
という動線があると、
視覚的にも「いつもきれい」と感じやすく、
「掃除ができている」という
実感・満足度も高くなります。
また汚れにくい
素材や仕上げを考える事も大切ですし
逆に「汚れに気付きやすい」という考え方で
仕上げを考えるケースもあります。
間取りと一緒で
掃除や片付けの習慣化にも
答えはひとつではありませんから。
予防掃除が出来る環境づくり。
予防掃除とは、
汚れそうな場所にあらかじめ
予防策を施しておき、
掃除の手間と労力を軽減する方法です。
例えば、
換気扇用のフィルターなんかも
予防掃除の一つです。
逆に失敗例で多いのが
キッチンマット。
床を守るためのマットですが、
マット自体を清潔に保つために
数日に1度洗濯をする事になりますし、
また、それなりにサイズ感があるので、
洗うとなかなか乾かない
仕方なく、
数枚所持することになるが、
保管場所がとてもかさばる。
この場合、
マットを無くせばよいかもしれません。
マットが無ければ、
洗濯の手間がなくなりますし
床に飛んだ水や油などは
その都度サッと拭くようにすれば
いつでもキレイな状態の床にも近づきます。
色々な便利グッズの情報を
目にするとつい「便利」と
期待してしまいますが、
一度自分の生活サイクルや
性格に合っているか、
導入前に考えるように
してみてください。
出来るところから
無理なく実践してみて
自分の掃除方法にあうかどうか
考えてみてください。
勿論、家の新築やリフォームの際には
片付けや掃除の事を
どのように考えるのかで
その後が変わりますから。
ご相談・ご質問・ご依頼は
気軽にご連絡ください。
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■やまぐち建築設計室■
建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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