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吹き抜けを上手に間取りと暮らしに取り込む設計デザインのカタチ、暮らし方のシーンにどのように吹抜けが価値観と融合する事で過ごしやすい間取りが生まれるのかを丁寧に思考するように。

吹き抜けのある空間が
どのような暮らしのシーンを生み出すのか?


※リビング階段横に隙間として余裕を生み出す為に吹き抜けをデザインした事例


質の良い設計とデザインで
人生の潤いを生み出す
暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※玄関+玄関ホールに二世帯のコミュニケーションの為に吹き抜けをデザインした事例


理想だけで吹き抜けを考えると
過ごし始めてから「後悔」する事の無いように
良い面と悪い面を
共に理解したうえで「暮らしの間取り」に
吹き抜けを採用する様に・・・・・。

※住宅地でLDK空間に明るさを取り入れる為に吹き抜けをデザインした事例


※住宅地でLDK空間に明るさを取り入れる為に吹き抜けをデザインした事例


僕はいつでも「間取りの計画」に取り掛かる前に
住まい手さんへ「本当の情報」を
お伝えしたうえで「価値観」に紐づけて
吹き抜けの提案を考えています。

※古民家リノベーションで開放感と明るさ・風通しを確保する為にデザインした吹き抜けの事例


※古民家リノベーションで開放感と明るさ・風通しを確保する為にデザインした吹き抜けの事例


そういう意味で、
計画する前に考えておくべき
吹抜けの特徴の話しを少し・・・・・。

※LDK空間で小上りでのゆとりと光井戸としての存在感を生み出す為のデザイン吹き抜け事例



※LDK空間で小上りでのゆとりと光井戸としての存在感を生み出す為のデザイン吹き抜け事例



※LDK空間で小上りでのゆとりと光井戸としての存在感を生み出す為のデザイン吹き抜け事例


分かりやすく、
メリット、デメリットと
その解決策。


※猫と楽しく暮らす住まいの為の工夫として計画したLDKの吹き抜け



※猫と楽しく暮らす住まいの為の工夫として計画したLDKの吹き抜け

吹き抜けとは、1階から2階(もしくはそれ以上の階)の
間に天井や床がなく、
1階から最上階までが
つながっている空間のことを指します。


※シンプルな空間に外部環境の取り入れと明るさの濃淡を取り入れる為にデザインした吹き抜け



※シンプルな空間に外部環境の取り入れと明るさの濃淡を取り入れる為にデザインした吹き抜け


※シンプルな空間に外部環境の取り入れと明るさの濃淡を取り入れる為にデザインした吹き抜け


一般的に吹抜けの無い階層と比べて、
天井が高くなっていることで
広い空間を感じることが可能になります。

※ナチュラルモダンなLDK空間に万華鏡のような陰影とライティングを愉しむようデザインした吹き抜け



※ナチュラルモダンなLDK空間に万華鏡のような陰影とライティングを
愉しむようデザインした吹き抜け


吹き抜けのメリットとしては
比較的密集地(住宅地)でも
自然光の入る加工が容易で明るい家になりやすい事。

吹き抜けのある空間は
適切な位置に適切なサイズで窓を設置した場合
季節や時間帯に左右されず、
日光が入りやすくなります。

壁に窓を設けることで、
1階や部屋の奥まで光が届くため、
より部屋全体を明るくすることができます。

土地の向きや広さの関係で
採光に不安があったり、
周囲に住宅が密集しているような場所に
建てる場所でも、
少ないスペースで
自然光を取り入れられます。

部屋が明るいと
日中に電気(照明)をつける回数も
少なくなるため、
光熱費の節約にもつながります。

視覚的な
空間の広さの感じ方は、
実は「高さ」にも大きく影響されます。

例えば、ある程度の広さがある
リビングであっても、
その空間の仕切り方によっては、
実際よりもかなり狭く
感じてしまいやすくなります。

吹き抜けをつくることで、
天井の高さが高くなるので、
空間を広く感じることができます。

※逆にワイドテレビの画面のような
 横方向への広がりや
 斜めの工夫で空間を広く感じる
 デザインを施す場合もあります。

それほど広くない部屋でも、
視覚的に広さを感じることができるため、
狭小を克服する場合には
床の段差である「スキップフロア」と
組み合わせて吹き抜けを計画する事も。

家族間のコミュニケーションが
取りやすい環境。

吹き抜けのある家は、
1階と2階がつながっているため、
1階から2階、
2階から1階へのコミュニケーションが
とりやすくなります。

「誰が、どこにいるのか」を気配で感じやすくなり、
コミュニケーションが取りやすくなります。

また、吹き抜けのあるリビングの場合、
完全に仕切られたリビングよりも
人が集まりやすい傾向があります。

吹き抜けにより
何らかのメリットがある事により
環境が良くなり、
それによって人は居心地の良い場所に
自然に惹かれますから・・・・・。

まだ、家族構成や土地の状態によって
色々なメリットは考えられますが
あくまでも代表的で
単純な理由としてのメリットは
それくらいにしておいて、
逆に・・・吹き抜けのデメリット。

暑さ・寒さに関する話し。

大きな空間は窓の数や
外部と接触する外壁が多くなるため、
小さな部屋と比べると
暑さや寒さを感じやすくなります。

特に屋根裏までの大きな吹き抜けは、
夏の太陽に暖められた屋根の熱が
断熱性等を高めても
単純に階数が
きちんと設置されている範囲よりも
熱の影響、寒さの影響は
伝わりやすくなります。

勿論対策として出来るだけ
現在の住宅技術の中で
高い断熱性などを備えることにより
暑さ寒さに対策することができます。


屋根や壁にしっかりと断熱材を入れ、
ペアガラス、トリプルガラス等を含め
断熱や遮熱に優れたサッシ(窓)を使うことで
外からの暑さ寒さ侵入を
カットすることができます。

また、必要以上の大きな窓は配置せず、
高い位置に比較的小さな窓を
方位や家の間取り状態、
近隣の状態を網羅して計画することで、
断熱性を確保しつつ
目的に応じた
明るさを持つ空間を計画する事も。

空間が吹き抜けも含めて
ひとつである事により
音や匂いも伝わりやすくなります。

それは良い意味だと
香りや家族の存在が
伝わりやすいメリットでもありますし
逆に静かな時間を望んでいる時や
香りでは無くて悪い意味で「匂い」
の場合はデメリットになってしまう部分。

TPOや考え方の範囲によって
変化しやすいのも
吹き抜けの特徴。

そしてよく話しに出るのは
エアコンの効き・・・。

空気の性質として、
暖かい空気は軽くなり
上に行きやすく、
冷たい空気は下に溜まりやすくなります。

天井の高さがある
吹き抜けの場合、
エアコンやストーブで
暖められた空気は
天井付近にたまりやすく、
場合によっては
効きが悪いと感じることがあります。

また、空気の体積(容積)が大きいため、
エアコンのスイッチを入れてから
適温と感じるまで
時間がかかる点もデメリットといえます。

空調の効き対策としては、
吹き抜けの天井部分に
シーリングファンを設置するのが有効。

シーリングファンは
天井に設置する扇風機状の装置で、
部屋全体の空気をある程度均一にしてくれます。

エアコンの効きを感じやすくなりますし、
光熱費の節約につながることもあります。

また、先程説明した空気の性質を利用し、
夏は2階のエアコンのみをつけ、
冬は1階のエアコンのみを稼働させることで、
効率を良くすることも一つの方法です。

メンテナンスが大変という事も
吹き抜けの部分のデメリットといえます。

天井付近に設置された
照明の交換や
窓の掃除などは、
かなり高い位置での
作業になってしまいます。

危険も伴いますし、
自分たちでは対処できなかったりします。

特に吹き抜けの内側にある窓は
掃除をしやすい工夫も
必要だったりします。

デメリットを改善するような
仕様を用いることも大切で、
上記のような
メンテナンスに関することも考えて
照明の交換が大変な場合は、
自動昇降タイプの照明器具を計画したり
キャットウォークのように
歩いて照明器具の近くまで移動できる
足場のような場所を
予め計画したり
吹き抜けの特徴理解したうえで
最適な状態を考える事は
その後の暮らしに
デメリットの解消として
良い意味で影響しますよ。

音やにおいは、
住んでみないと
なかなか実感がわかないので、
見落としてしまう方が
多いかなと僕は思っています。

料理の匂いが部屋に充満して困る
声が他の部屋まで聞こえる
といった事がリスクに感じる
というケースにならないように
新築・リノベーションの計画
設計段階から対策や許容範囲を考えておくこと。

プライベートを
確保したい部屋には防音対策を施す、
音を響きにくくする吸音材を設置する、
防臭効果のある仕上げや
環境負荷を調整するなどの
対策方法を
家を建てる前に
しっかりと話しておくことが重要です。

吹き抜けの特徴を
少しでも理解して柔軟に良さも悪さも
受け入れたうえで
どんな家に住むべきか?

考える時間と
知る時間は大切ですよ。

暮らしを豊かにしつつ
毎日の喜怒哀楽に
程よく寄り添う空間構成として
吹き抜けをどのように
採用するべきかを・・・・・。

感性が揺さぶられるような
暮らしの空間、
選択と検証の結果に
居心地をゆだねてみませんか?

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https://www.y-kenchiku.jp/

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