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過ごし方の価値観を丁寧に、和の趣だけに限ったことではありませんが間取りが全てではなくて暮らしの趣や生活の環境暮らしの意識を大切に考えた結果が間取りであるという事

家の間取りを考える前に
間取りとは?。
 

旅館のような佇まいをモチーフにデザインした和モダンの家外観


 
注文住宅や分譲住宅
ハウスメーカーの住宅において、
よく間取りという言葉が
使われています。
 
間取り(まどり、英: house plan)は、
主として住宅における
部屋の配置のこと、
およびそれを決めることを言います。
 
 

外観の一部ともなり佇まいと居心地を調整する中庭の存在価値を提案


 
今日では、
間取りという言葉を
平面図または平面計画という意味でも
用いることが多くなっています。
 
 

玄関ホールにセカンドリビングのようなくつろぎの空間を提案


 
つまり建築物の設計段階において、
その建築物内部の部屋や
区画の配置を計画する行為もいい、
これは「平面計画」「ゾーニング」とも
呼びます。
 
 

客間への動線となる広い廊下から眺める中庭には扇状にデザインした窓を通じて
つながりを設計した空間提案


 
つまり間取りという言葉は、
計画や設計行為、
そしてその結果としての
平面図(プラン)をも
意味している事が多いです。
 
間取り = 住宅ではないという事。
 
間取り図は住宅情報の本とか
不動産屋さんのチラシとかには
必ず載っているので、
多くの人が
見慣れているものなのだと
思います。
 
 

和の趣を深くデザインした中庭を囲む回廊となる広縁(縁側)は単なる移動のための
廊下ではなくてくつろぎを感じる居場所として、この場所で寛ぐ時間も設計で提案しています


 
WEBでは床面積(坪数)や
建物の階数、
部屋数、玄関の方位といった
条件を入れれば、
敷地の間口や奥行ごとに
いくつもの間取り図が
出てくるような
便利なサイトが
いくつもあります。
 
 

和をモチーフにしたモダンなLDK+L空間の提案格子状の障子をモチーフにした室内仕切り建具と
モダンなカリンフローリングで深い味わいを提案


 
すでに建物の構成の
大枠が決まっている
ハウスメーカーの家や
マンションにおいては、
間取り図はある一定程度の
参考にはなるはずです。
 
だから戸建て住宅を
ゼロから考えて
建てようとしている時も、
間取り図をもとに判断したり、
人によっては自分らしい家をと思い、
自ら間取り図を
検討しようとしたりする人も
中にはいるのだろうと思います。
 
 
 

メインのLDKから繋がる+L空間は和室と繋がる空間でもあるので障子を趣ある
空間のつながりとして提案


 
 

越前和紙を採用してオリジナルでデザインした障子で光壁を提案
閉じつつも空間のつながりを思わせる和のイメージをモダンに提案


 
今では間取りの検討が
簡単にできるソフトとか
アプリも存在しています。
 
そういう僕自身も
建築士(建築家)としての
修業時代は、
設計を間取り(プラン)から
考えていたような時もありましたけど、
独立して注文住宅の設計を
手掛ける事によって
理解できるのは
間取りから住宅(建物)考え始めるのも
間取りだけで住宅(建物)を
判断したりするのも、
実際には間違いだろう
という事です。
 
間取り=設計でもない。
 
間取りというと、
ある形と大きさの平面形の中での、
各部屋の陣取りゲームというか、
パズルのような
扱いがされているような
気がします。
 
設計はパズルのような
ゲームではなく、
むしろゲームのテーマ(構成)や
ルール自体を決めること。
 
 
 
各部屋の広さのバランスも良く、
廊下の長さも最適解であり、
そういった合理的な
間取りが出来たとしても、
そこに合理性以外の意味、
こういった暮らしと
魅力を持った過ごし方の出来る場所、
という建物全体としての
大きなテーマや構成が無ければ、
その人や家族(住まい手)にとって
暮らしを考えた
魅力的な家にはならないなと。
 
実際、
住まい手さんの
理想だけを詰め込んだ
間取りから生まれる家は
暮しと歯車がかみ合わず
暮らし始めると
理想と現実のギャップにより
生活や家事そのものが
困難になるというケースが
ほとんどなので
そういう意味で
間取り以外にも暮らしや
生活環境といった
情報整理は重要です。
 
 
 

オリジナルデザインの洗面化粧台は和をモチーフにモダンな空間を素材からも感じる趣を提案


 
勿論価値観から紐解きつつですが。
 
こういった家で
どのような暮らしが
生まれるのか?
 
それを決めることが
設計なのだと思います。
 
寸法という
暮らしの空間に関する数値も
参考にしつつも
その家族にとっての
パーソナルスペースという
感覚も設計に反映しつつ。
 
 
 
誤解を恐れずに言えば、
「間取り」だけでは
暮らしの趣も状態も
視野が狭くなってしまうという事。
 
 
 
大きな構成それ自体が
そのままプランであるような
状態が大切だと考えています。
 
間取り (プラン) は
結果として生じるもの。
 
基本設計時は
構成ルールを見つけることだと
考えています。
 
なので僕は設計や間取り検討を
始める前には
価値観に対する相談や
家具・インテリア等を紐解くようにしています。
 
構成ルールを導き出す根拠は、
住まい手さんの
価値観や生活観。
 
予算
 
敷地周辺の
環境構造形式など。
 
ある構成ルールの結果として
生じるプランに無理があるなら、
構成ルールの適用の仕方を
微調整するべきか、
もしくは別の構成ルールを探す。
 
そういったかたちで
いくつもの案を検討し、
最適解としての案に絞り込んでいく。
 
プラン(間取り)から設計を
始めることはしません。
 
プランは大きな構成ルールの
結果として生じるものであって、
その逆ではないと
考えています。
 
間取りからの解放が重要だという事、
そういったところからではなくて
生活や暮らしをどのように
改善して自分達らしい価値観が
存在するのか?
そう考え始めるのが
注文住宅だと考えています。
 
これから家を建てたい
またリフォーム・リノベーションをと
考えられている方は、
一度、間取りからは離れて
自分たち家族にとって
どんな家がいいのか、
どんな家にするべきなのか、
どのような暮らしの環境が必要なのか?
 
漠然としたものでもいいから、
暮らしや生活環境について
そういった自分たちならではの
思いから家づくりを考え始めた方が、
価値のある家づくりが
できるのではと思います。
 
そういった住まい手の
漠然とした思いや生活とか、
住む人の心理や価値観といった
目には見えないものを、
寸法と線によってカタチとして整え、
空間という複合体で
提案する事によって
新しい暮らしが生まれるという事。
 
過ごし方や暮らしを
丁寧に意識してみませんか?
 
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

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