「それ、どっち?」と気になる、おもしろ商標
ふたつの言葉がくっついて、「どっち?」とつっこみたくなる商標がある
商品名やサービス名で、「Aなの?Bなの?どっち?」となるものがあります。
通常このような商標は、需要者に品質やサービスの質の誤認を起こすとして、登録されません。
でも、指定商品や指定役務の表現を工夫することで、登録が認められることがあります。
今回は、「それ、どっち?」と気になる、登録商標を集めてみました。
1 コッペパーニ(商標登録第6445131号) 指定商品「パン」ほか
コッペパン?パニーニ?どっち?となる商標です。
コッペパンは昭和の給食のイメージ、パニーニはお洒落なカフェのメニューのイメージが、それぞれあります。
しかしどちらも、パンであることには変わりありません。円筒形で間に具材を挟む構造なのも共通していますね。
おそらく、コッペパンとパニーニのいいとこどりのパンと思われます。
2 ハンカティッシュ(商標登録第6752766号) 指定商品「紙製ハンカチ」ほか
ハンカチ?ティッシュ?どっち?となる商標です。
どちらも外出時の必需品ですが、用途が違います。
一体何の商品名かと指定商品を見ると、「紙製ハンカチ」とあります。
紙、つまりティッシュの素材で作られたハンカチだと、納得できます。
ハンカチなのに使い捨てなのは、もったいない気もしますが……。
3 デ味噌ース(商標登録第6470873号) 指定商品「ソース」ほか
デミグラスソース?味噌?どっち?となる商標です。
どちらも調味料ではありますが、間違えて使うと大変なことになります。
指定商品が「ソース」とあることから、デミグラスと味噌を合わせたソースであると分かります。
どんな味のソースなのか、気になります。
4 スチームパンクサウナ(商標登録第6741710号) 指定役務「映画・演劇の興行の企画又は運営、サウナの提供」ほか
スチームパンク?スチームサウナ?どっち?となる商標です。
スチームパンクは、小説や映画のジャンルのひとつで、レトロな要素があるSFを指します。
スチームサウナは、沸騰したお湯の蒸気で空気を温める仕組みのサウナです。
指定しているサービス(役務)には、スチームパンクに関連しそうな「映画・演劇の興行の企画又は運営」もあれば、スチームサウナに関連する「サウナの提供」もあります。
映画・演劇とサウナは、需要者の範囲が違うので、質の誤認を起こすことはないのでしょう。
まとめ
今回は、「どっち?」となる登録商標を紹介しました。
品質やサービスの質の誤認を起こさず、尚且つ人の印象に残る商標というのは、素晴らしいですね。