爆笑しながら商標が分かる本『それどんな商品だよ!本当にあったへんな商標』
サクッと読めて商標が何となく分かる本はないか?
商標の面白さを人に伝えるのは、難しいです。
ネーミングは抽象的な概念であり、それを保護する商標法は複雑な制度なのが、その原因です。
商標に親しくない人も理解できそうな本はないか探したところ、『それどんな商品だよ!本当にあったへんな商標』という本が見つかりました。
本当に出願されたおもしろ商標に驚き
この本は、ダシャレからなる商標や意味不明なセンスの商標について、解説する本です。
ダシャレ系では、草刈機の商標「草刈機まさお」、建築用材料の商標「梁ポッター」、揚げ菓子の商標「走れ!チュロス」などが載っています。
意味不明なセンスのものだと、安全錠の商標「あかないんです」、ケーキの商標「シャツを着たケーキ」、日本酒の商標「へっ」などが載っています。
掲載されている商標のほとんどは、登録になっています。
また、登録された後に登録異議申し立て(商標を登録にすべきでないと特許庁に訴える制度)を受け、それでも登録が維持された商標もあります。
その点も意識するとなお興味深く読めます。
著者の解説に抱腹絶倒
掲載されている商標だけでなく、著者の解説も笑いに拍車をかけています。
例えば、洗浄機能付き便座の商標「おしりシャンプー」については、「かゆいところはございますか……と言われても困る」という見出しが付いています。
穀物の加工品の商標「朝食べてもコンニャク」については、「朝食べても今夜食う(コンニャク)」というダジャレだと指摘しています。
その他、著者の想像力(妄想力?)を存分に活用した解説が多く、笑いを誘います。
私もおもしろ商標をnoteで紹介することがありますが、著者のように笑いを取れる解説はなかなか書けません。
まとめ
今回紹介した本は、「ネーミングってよく分からない」「商標って何だろう」と疑問を持つ人にお勧めです。
笑いどころが多いので、面白おかしいことが好きな人にはより刺さりそうです。
本を通じて、何となくでも商標が分かれば嬉しいです。
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