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大人気Youtube企画『日本全国で鬼ごっこ』を観て、商標を考えた話

人気急上昇になった動画シリーズ『日本全国で鬼ごっこ』

 2023年の春頃、Youtubeの「急上昇ランキング」に数回入った、動画シリーズがあります。
 西園寺チャンネルの、『日本全国使って壮大な鬼ごっこしてみた』(以下、『日本全国で鬼ごっこ』)です。

 鉄道を始め交通に詳しい西園寺さん率いる逃亡者チームが、知恵を絞って追い詰める鬼チームから、4日間逃げ続けるゲームです。
 全部で7回の動画からなる、シリーズです。
 鉄道系Youtubeチャンネルとしては、急上昇ランクインは珍しいです。

『日本全国で鬼ごっこ』のここが面白い

 このシリーズの面白いところは、主に以下の3つが考えられます。

1 交通に詳しくない人にも分かりやすい解説

 全7回を通して、西園寺さん達は北海道から九州まで、様々な場所へ向かいます。
 視聴者にとって、土地勘のない場所も多く登場します。
 それでも、西園寺さんの簡潔な解説や、Googleアースの引用によって、交通事情や逃げる場所までの距離感などを、すぐに理解することができます。
 分かりやすく、スムーズに観ることができます。

2 スリルの中の笑い

 逃亡者チームと鬼チームは、一定時間ごとに位置情報が公開になります。
 「もう鬼チームがここまで来てる」といった、ハラハラドキドキのシーンが何度もあります。
 しかし、ドキドキするシーンの合間に、たくさんの笑いが挟まれています。
 西園寺さんがギャグを言ったり、鬼チームがうろたえてとっさに変なことを言ったり、時にはナレーターが出演者をいじったりします。
 「緊張と緩和」のバランスがとてもいいですね。

3 無理難題だらけのミッション

 この企画は、ただやみくもに逃げ切れば勝ち、ではありません。
 「ゲームマスター」が、いくつもの「ミッション」を出してきます。
 「雪だるまを作れ」(=北国に行け)や「高さ300m以上の建物に登れ」(=東京か大阪に行け)などです。
 首都圏にいるのに北日本へ行くルートを考えねばならなかったり、地方にいたのに大都会へ行くことになったり、どれも非常に困難です。

Youtubeチャンネル名は、商標を取るべきか?

 ところで、Youtubeチャンネル名は、商標登録を受けるべきでしょうか。
 私は、商標登録を受けるべきと考えます。

動画のイメージ

 登録された商標は、商標権者が独占して使うことができ、第三者の無許可の使用を防ぐことができます。
 特に、莫大なライセンス料を取ることを目的に、無関係の第三者が勝手に商標登録出願をする事例が多々あります。
 例えば、Youtubeのジャンル名「ゆっくり茶番劇」のトラブルです。
 無関係の第三者がした「ゆっくり茶番劇」の商標登録出願が登録され、高額の使用料を取るとして、問題になりました。
 トラブルを防ぐために、早期の商標登録が必要です。

まとめ

 『日本全国で鬼ごっこ』は、意外な形で決着が付きました。
 最後までグイグイ引き込む動画を生み出す西園寺チャンネルに、今後も注目していきたいです。

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