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母が古希を迎えたので、70年前の商標を調べた話


70歳を迎えた母

 母が70歳になりました。
 母とは仲が良く、離れて暮らすようになってもよく会っています。
 私が弁理士試験の受験生だった頃は、直前期に身の回りの世話をしてもらいました。試験当日は「模擬試験だと思って受ければいいからね」と、背中を押してくれました。

誕生日祝いのイメージ

 母と同い年(1953年・昭和28年生まれ)の有名人には、俳優の松平健さん、タレントの関根勤さん、歌手のシンディ・ローパーさんなど、大御所が多くいます。

70年前(1953年8月下旬)の商標を調べてみた

 ふと思いました。
 母が生まれた頃は、どんな商標が出願・登録されていたのだろう、と。
 Jプラットパット(特許庁に出願・登録されている商標を調べられるサイト)で、調べてみました。

登録されて今も生きている商標には、有名なものも

 まずは、母の生まれた日(1953年8月23日)前後5日間に登録された商標を調べました。
 「大幸薬品株式会社」の文字商標(登録第429764号)、「株式会社日立製作所」の文字商標(登録第430125号)、「CLORETS」の文字商標(登録第429965号)などは、今も存続しています。

 意外なのは、「CLORETS」です。
 有名なガムの商標ですが、70年前からあるのはあまり知られていません。
 指定商品は「チューイングガム及びハッカ入りチューイングガム及びその他各種の西洋菓子」です。
 ガムがまだ珍しかったことが伺えます。

出願された商標には、現在もイメージされるロゴが

 次に、母の生まれた日前後5日間に出願された商標を調べました。
 花王の月のマーク(登録第493017号)は、今も存続しています。

 ぱっちりした目と上向きのまつ毛が、可愛らしいキャラクターです。
 2023年現在は、月のマークは使われていません。
 それでも花王といえば、月のマークを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

まとめ

母の好きな花・ヒマワリ

 親しい人が生まれた年の商標を調べると、色々な発見があります。
 とりあえず、母には古希のプレゼントを送ります。

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