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懐かしのメディア機器に会える『絶滅メディア博物館』を訪れて、ケータイに欠かせない商標を調べた話
消えたメディア機器がずらりと並ぶ博物館
昔の映画やドラマを観ていると、「パソコンが分厚い」「カメラがフィルムタイプ」など、現在はない機械に目が行くことがあります。
大手町には、そのような古いメディア機器に触れることができる博物館があります。
『絶滅メディア博物館』です。
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カメラ、パソコン、オーディオ、電話機など、かつて一世を風靡したメディア家電が、ところ狭しと陳列されています。
撮影はもちろん、手に取ったりボタンを押したりすることも可能です。
特に感慨深かった、ケータイのコーナー
様々なメディア機器が並ぶ中でも、私が長々と足を止めたのが、携帯電話のコーナーです。
黒電話を展示する博物館は数あれど、ひと昔前のガラケーを展示する博物館はめったにありません。
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こちらは、電話が手のひらサイズに小さくなった、90年代後半の携帯電話です。
収納式のアンテナや、今はない「TU-Ka」のロゴが、懐かしさを誘います。
スケルトンのデザインは、今見てもカッコいいです。
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こちらは、ゼロ年代後半の折り畳み式の携帯電話です。
ワンセグという、テレビを受信できる機能を備えたタイプです。
画面を90度回転させる時の「カチッ」という音や感覚が、郷愁を誘います。
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こちらは、ゼロ年代後半に登場した、スライド式の携帯電話です。
運ぶ時は数字ボタンの部分を収納し、電話の数字やメールの文字を打つ時はその部分を下に引き出します。
スライドの感覚だけでなく、「好きな男子がこんなの持ってたなぁ」という記憶まで蘇りました。
ケータイの大ヒット機能「写メール」、実は登録商標だった!
ゼロ年代初頭、メールに写真を添付できる「写メール」が一大ブームとなりました。
Dragon Ashの『Life goes on』が使われた「写メール」のCMは、未だに記憶の片隅に残っています。
つい「写メ撮ろう」と言ってしまう人も多いのではないでしょうか。
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実は「写メール」は、ソフトバンクの登録商標(登録第4644474号)です。
2001年に、ソフトバンクの前身J-Phoneが、「電子計算機端末」「電子メール通信」などの分野で出願しました。
「写メール」はその後すぐ、世の中に浸透しました。
「写メール」の出願に遅れて、ドコモやauも同じ機能についての商標を出願します。
ドコモは2002年に「iショット」(商標登録第4738646号)を、auは2008年に「フォトメール」(商願2008-54152)を、それぞれ出願しました。
このうち「フォトメール」は、メール送信サービスの特徴をそのまま表した商標であることから、商標登録されませんでした。
「iショット」は商標登録されたものの、「写メール」に比べて浸透しませんでした。
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携帯電話のメールに写真を添付する機能の商標において、J-Phoneが圧勝だったと言えるでしょう。
まとめ
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『絶滅メディア博物館』には、携帯電話以外にも書ききれないほど多くのメディア機器があり、1台1台触れる度に発見があります。
メディア機器に詳しくなくても、「昔使ってた」「この家電はあの映画に出てきた」など様々な楽しみ方があります。
また訪れてみたいです。