フルコンおじさん

こんにちは。青山道場代表の山口雄史です。
前回は道場の自己紹介を書きましたが、元々は日常にあるみじかなトピックスを扱っていきたいので、今回からは自由に書きます。

さて今日はフルコンおじさんについて。

"フルコンおじさん"というのが、どの道場にもジムにも一定います。
それは流派問わず
顔面ありだろうとなかろうと
どんな道場にもジムにも
あなたの街にも遠く離れた異国の街にも
"フルコンおじさん"は存在しています。

フルコンおじさんとは何か。
一言で言うと
"男のリビドー"に精一杯素直に生きている
フルパワーな成人男性です。

よく言えば"一所懸命"ですし
悪く言えば"調整効かない"、"空気読めない" "たいがいテクニックない"カンジで、そのおじさんが通う曜日はなぜか参加者が少なくなります。
(す、すみません、悪く言えばの方が多くなってます・・)


◯フルコンおじさんとの出会い
子供の頃は伝統系の防具(硬式)空手をやっていました。
そこです。
初めてのフルコンおじさんとの出会いは。

寸止め約束稽古で
「そんな受けは効かんよ」と静かに微笑まれる。

こうしたらどうか、ああしたらどうかと何度工夫しても、最終的にはど突かれて
「そんな突きは効かんよ、ふふふ」と、本人の受けヂカラを誇示される。

しかし、おじさんはなぜかスパーリングは受けに回るのみ。
俊敏に動かず、指導や打たせ褒めに入り、複数のラウンドはこなさず・・

そして稽古が終わると
更衣室で再び若い子たちに自分の腹をたたかせる。

正直、めちゃ面倒臭かったです。。


◯フルコンおじさん
その後の空手人生でも
その他の打撃、ボクシングやキックボクシングでも
そして組技でさえ、やはり一定の"フルコンおじさん"は生息していることに気がつきました。

・マスができない(当てないと気が済まない)
・チカラ加減のつまみがONかOFF(ルールより自分基準)
・時に打たせたがる。そして前進をして相手を追い詰めて満足
・後ろ回し蹴りをする若者がきらい
・「ワン・ツー・ロー」というと秘密の扉が開く
・若かった頃は、"路上の伝説"だった可能性を示唆(遠い目線)

上記は打撃ですが、
組技でも言い換えはほぼできるのでは。

フォローしておくと
基本的に悪い人ではないことが多いです。
(悪気はない)

ただ、テクニック好きな人とか
ルール内で安全にやりたい人とか
温度的にそっちじゃないんだけという指導者は

その悪気のなさに困惑しがちです。

フルコンおじさんの「打ち合いこそ全て」みたいな情熱には
カロリー使いたくない人は少なくないはず。

僕らの愛すべき「フルコンおじさん」をいかに諫めつつ
楽しいトレーニングを重ねていくか

今も昔も大切な命題です。

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