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その41「辛いと言う強さ」
こんにちは、山口美咲です!
最近昔の写真を見返していると、このときどんな感情だったかな、どんな状況だったかな、と思い出してます。
日々過ぎゆく中、思い出はあまりにも確証のないもので、そのときの感情ばかり残ってしまいます。だからこそ写真を残すことって大切だな、と思いました📸
さてさて、今日は重いお話です。笑
本当に少しの人にしか話したことがない内容です。
自分のことを受け入れるためにも書き残したいと思います😊
その41「辛いと言う強さ」
今日は2009年12月の東アジア選手権が終わってからの話。
この大会で自分のやってきたことが成果に繋がらず、初めて自分に裏切られたと思い、真っ暗で長いトンネルの入り口に入りました。
大変だった、辛かった。というのは人の尺度で違うから、あんまり深刻に話すのは苦手で、でも水泳をやっていてわたしの中で一番辛かった時の話です。
そもそもなぜそんなに落ち込んでしまったかというと、自分への期待が大きかったんだと思います。
絶対に結果が出て、日本新記録を更新できると思ってました。
だからこそたった0.8秒が大きく途方もないタイムに感じたんだと思います。
その反省会中泣きながらコーチに話した時、言われたことは、、、
「太ったからや」
でした。
その時コーチに不信感を抱きました。
え?ずっと調子良かったじゃん。
ちゃんとみてくれてた?
体重痩せれば速くなれるの?
……
日本新記録を出した時のわたしは、世界大会、全国大会の連続で、日本新を出した国民体育大会では胃が荒れて食べ物の匂いだけで吐き気を催していました。
その試合だけで4kgほど減り、バテバテの中の日本新記録だったからこそ、そして、今回の12月は高速水着が着れる最後の試合だからこそ、いろんな意味で自分に大きな期待をしていました。
でも成果は出ず、コーチに言われた言葉で
「じゃあ痩せればいいんですよね。」
と向上心は反抗心に変わってしまいました。
そこからは、ただ痩せようと思いました。
そしてアメリカの高地合宿。
メンバーは5人。男子4人とわたし。
そもそも高地合宿は苦手意識があって、そして気を許して話せる人もいない。
寝るとき以外全て一緒の行動。
陵介はたべなきゃ痩せるし、わたしは同じように食べたら太る。
コーチたちも悩んでいたと思います。
そこで初めて摂食障害になりました。
食べたら部屋で全てもどす。
食べることが大好きなわたしは、この環境のなかで食べることはやめれませんでした。
でも痩せなきゃタイムが出ないといわれている。
みんなとご飯をたべて、部屋で戻して。
でも今まで通り自分がやってきたこともやらなきゃいけない。
今までやってきたことから、またやることが増えてしまいました。
みんなに知られたくないし、心配もされたくない。
戻して、練習して、を続けていると痩せることができました。
そうして迎えた2010年の選考会。
日本新記録保持者として迎える初めての選考会は恐怖しかありませんでした。
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この時の写真を見返すと、笑顔で写真に写ってる自分がいます。
その自分をみていると、
「つらいって誰かに話していいんだよ」
と伝えたいです。自分を受け入れること、自分に正直になれない私の弱さもあったと思います。辛いと言えるのも強さなんだと今は思います。
でもそんな時でも満面の笑みで笑うわたしを褒めてあげたいとも思います。
その41「辛いと言う強さ」