Googleで動物のARを出現させるのが楽しすぎる
結成18年目のロックバンド「ウラニーノ 」のボーカル山岸です。
バンドだけで食えないから働かなければならない。これはサルでもわかる当たり前の真理である。リハやレコーディングもあるし、ツアーにだって行く。そんなシフトに迷惑ばかりかけるバンドマンを雇ってくれる慈悲深い職場で、私はかれこれ10年以上働いている。そんな職場であるから、自然とバンドマンも集まるという、職場からすれば「負の連鎖」とも言うべき悪循環で一時期はバンドマンだらけになった我が職場だが、今もぼくを含め数人のバンドマンが所属している。誤解なきように言うと、バンドマンだって非常に真面目に真摯に働く。少なくともうちの職場にいるバンドマンたちは全員優秀で、シフトの主力として堂々と職務を全うしている。
さて、まるでタイトルと内容が一致しないが、これはけっこう大切な前置きなのだ。「真面目に働いているんだぞ」というのを大前提に、今回の記事は読んでほしい。
ある夜、勤務中に私はGoogleでパンダについて調べた。決してサボっていたわけではない。すると見慣れない表示が現れたのである。
実物大のジャイアントパンダが目の前に迫ってきます…??どういうことだ。私は隙を見てこっそりバックヤードに下がり(サボっているわけではない)、ドキドキしながらこの「3D表示」というボタンをポチッと押してみた。
「少しずつ画面を動かしてください」という指示に従い、iPhoneを少しずつ動かす。勤務中に1人バックヤードでiPhoneをクネクネと動かしている姿を想像してみてほしい。サボっているわけではない。
すると、
出た!!
突然隣に大好きなパンダが降臨!上野に行かなくてもまさかバイト先の休憩室で会えるとは!しかし…近いとデカいんだな…
わりとよく動く。めっちゃササ食ってる。
感動した私は誰も来ていないことを確かめ、「この世界の片隅の極地」とも言うべき職場の休憩室に、次々と動物を召喚したのである。
かねてよりペンギンを飼育してみたいという夢があった。
おお、もっと小さいと思ったらこれもけっこうデカい。実際に出現していたらけっこうな騒ぎになる大きさだ。
か、かわいい!!アライグマってこんなに愛くるしいのか…!癒される!
しかし「クマさんに会いたいな」などとプーさんでも呼ぶかのようなノリでクマを召還してしまった私は、圧倒的な野生の存在感を前に腰を抜かすことになる。
こうなってくると怖いもの見たさというものを発動してしまうのが人間のサガである。
こればっかりはさすがに出ないだろうと思って調べてみた。
ある…。
ドキドキしながらiPhoneをゆっくりと動かす。頭の中ではもちろんあのジョーズのテーマが流れている。しかし、現れない。どこだ。どこに隠れているのだ。キョロキョロしながらサメを探している私は、映画の中なら完全に序盤で食われるキャラである。
やはりいないのか。と思って上を見上げた瞬間!!
わー!!
思わず声が出てしまった。
まだまだいろいろな動物が出るらしい。ぜひ試してみてほしい。今や私にとって夜の職場の休憩室はさながらナイトミュージアムと化している。
冒頭に述べた「バンドだけで食えないから働かなければならない」ということが本当に「サルでもわかる」のか確かめるために、サルを呼ぼうと思ったところで、サルではなく私が呼ばれて仕事に戻ったため、まだサルには会えていない。
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