基礎が大事

基礎は大事だ。基礎の上に応用ができるのだから。しかし、基礎的なことを当然にできる人は少ない。だからこそ、それを当然のようにできる人は貴重なのだ。

例えば、勉強では、基礎的な知識をよく知らないと、応用問題は解けない。それにも関わらず、基礎的な知識を軽視して、すぐ役立ちそうな知識にばかり飛びつく人は多い。

すぐ役に立つことはすぐに役に立たなくなる、と言われる。具体的に言うと、テクノロジーの知識はすぐに役立つが、テクノロジーは進歩も急速なので、すぐに役立たなくなる。

それに対して、数学の知識はより汎用的である。時代が変化しても、そう簡単に揺らぐ知識ではない。

もちろん、応用的な知識も必要である。基礎的な知識だけでは、実践が難しい。時代の最先端を取り入れようとする態度も必要だ。

しかし、その時代の変化にも、ある程度の法則がある。流行ばかりを追うのは、木を見て森を見ないことになる。基礎的な知識というのは、森を見るためのものだ。数学や歴史は、長期的に見る視点を養える。このような基礎的知識を軽んじるべきではない。