キャットとヒッポとシンデレラ
じゃあ次の紙幣は誰がいいか、という話をして、さかなクンか招き猫という結論になった。ご検討ください。(選定理由:さかなクンならまずいことはやらかさないため。普通の猫にするとどの柄がいいか人間が揉めるため。)
新紙幣、とりあえずとっておいてホログラムを眺めて楽しんでいるけど、よく考えたらとっておくべきは“旧”紙幣のほうなんだよね。
商店街の果てから駅へ向かう道中、姿は見えなかったけど団地のどこかにいるらしい猫と、その猫と大声で喋って(?)いる道路の向こうの大きな猫と、猫を探してきょろきょろしている人間たちがいて良かった。
長年慣れ親しんだお店はもう閉店の張り紙すらない廃墟になってしまって、知らないけれどその更に前のお店だった時代も存在していて、その時代を証明出来る、人の記憶以外の証拠は気軽にアクセス出来る場所にはもうない、のかもしれない。ネットも過去には弱いし、文献も些細な生活には弱いから。
誰かの悪意や作為がなくたって、過去って簡単にうやむやになったりねじ曲がっていっちゃったりするんだろうなと思う。どうせならおもしろ胡乱情報を残していきたいけどね、なんかこう……なんだろう……。
そういえば美術の授業で作ったカバの焼き物を古墳の発掘現場にそっと紛れ込ませていた親戚がいた。血は争えなさすぎる。僅かな時間の話だとは思うけれど、そこから生まれてしまった胡乱なヒストリーがその場にいた誰かによって語り継がれてしまっている可能性もないとは言い切れないし、それを聞いた誰かが「カバ 古墳」とかで検索してここにやってきているかもしれない。こ、こんにちは~。
足が痛くならない横幅の広さとビジネスにも使える程度の可愛さを兼ね備えたパンプス、どこに行けばあるんだ。
これならばと思ったものはちょうどいいサイズの在庫がなくて、そこにあるサイズを履いてみたらシンデレラの義理の姉みたいになった。