【短歌】盆休み
後輩が光の速さで帰るのを実際光と思って見てた
久々に何かのために夜起きてこれも青春の類型と思う
車高く売れる系のラジオCM聞く度ちょっとどきっとしてる
造なすと造きゅうりと造花のセットを毎年使いまわしてゆく
都合よく願いを告げる場所にして叶わなければ責める、遺影を
台風はここの代わりに他へ行きそれはよかったねって言えない
自販機のメロンソーダを左手に徒歩二十分の駅へ行く
スマホからサザンを流しながら行くウーバーの人のチャリは青色
傘持って出た人そうでない人が一つしかない駅の出口で
駅の屋根は線路にはかかっていなくてそうやって錆びていく 私も
反射鉄 実際連絡をすればあなたは喜んでくれるけど
死んだというかほとんど殺された人のエッセイが並んでて売れていた
曇天と雨天のループ 遊園へ向かう準急を見送った
なんかいい客になりたくて勧められたものも一緒に買って帰った
もう欲しいものは粗方売れている好きなお店の閉店セール
五番ホーム 買った後に気づいたけど今日Tシャツもコンバースだ
明日みんな休みの職場で働いて夜またラジオを聞こうと思う