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短歌81~90

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#現代短歌

短歌88

短歌88

解散もした後やっと訪れるあたしのソロパート の咆哮

唇の出来物舐め回している大きい主語であなたが通る

実在の星座になりそうなほくろを数えて/数えなくて 会いに来て

全国の幻のってついている商品を集めた幻市

お互いに選んだ星にお互いに名前をつけて ね 生きてて

厚いカーテン越しの太陽を光源に新譜を聴きながら着替えた

台所のハミングでしか存じてないきっといい曲のサビ頭

会いに行く、あなた

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短歌87

短歌87

きのうケーキを食べたのにきょうパフェを食べている 人生は長いので

通らない声で何度も繰り返すそれでも愛が本物だから

両の手でちゃんと壊してくれたからここにいるのはわたしの幽霊

レモングラス 永遠の放課後を互いに贈り合った映像

無意識下の切り傷増えて増えて増えて愛が正解にならないクイズ

紫陽花の咲き揃ってる遊歩道でとびきりの別れ話をしてね

薬でなる大丈夫ばかり知っている半透明のスケジュー

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短歌85

短歌85

春うらら病院ビルの歯科医院で前の患者が褒められている

求めたい誰かがいない香料のベリーがわたしへと住み着いて

カモミールぱちんと世界が終わったら世界外生命の追悼

白昼夢・早く葉桜になりたくて張り切っている老若男女

朝に弱い天使が朝に弱いことを考慮してくれる週の神様

予報とは打って変わった晴天を受けて急遽行く遠い公園

切り花を抱えた人とやけに会う春の夕日の駅への道で

あの頃のJ-POP

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