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40肩・50肩への治療法のご紹介

肩関節は肩甲骨の小さい関節窩に嵌る大きな骨頭で構成されていますので、関節自体は非常に不安定です。
さらに肩甲骨と鎖骨で構成される肩鎖関節をへて、胸骨と鎖骨で構成される胸鎖関節でのみ体幹と接着していますので、筋肉の支持に大きく頼り安定化をはかっております。
よって筋肉の傷害で大きな影響を受けることにもなりますし、胸鎖関節、肩鎖関節も一緒に診ていかなくてはなりません。
肩関節の疾患で有名なものに四十肩、五十肩と言われるものがありますが、一括りにそのように言われていても、様々な原因があります。
肩関節の変形、関節包の癒着、位置関係の変位、肩甲骨周りの筋肉の癒着、水か溜まるようなこともありますし、靭帯が石灰化するようなこともあり、千差万別です。位置関係の変位だけでもそれぞれ違います。
その他に肩関節脱臼、胸鎖関節、肩鎖関節の脱臼なども疾患の一つになります。
以下に肩関節の疾患における検査の概要、治療の一例などを列挙いたします。

しかしながら、患者様一人ひとりの状態が違いますので、すべての方にこのような検査、治療を行うわけではございません。あくまでも一例です。

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肩関節の可動域のチェック、どの角度で痛みがあり、硬直があるかでどの部位が原因か把握できます。いわゆる四十肩、五十肩の検査です。

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ローテーターカフと呼ばれる肩甲骨と肩を繋いでいる小さい筋肉の状態を検査していきます。
四十肩、五十肩の疾患はこの筋肉の影響が大きい事が多いですので細かくチェックしていきます。

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肩関節の可動域の最終領域では腰椎も関与してきますのでここでの制限の場合は方ではなく腰の疾患も疑い治療していきます。つまり腰部の治療も肩の治療ということになります。

肩関節の前上部の癒着に対するテクニックです。

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牽引をかけながら肩関節に前方から後方の圧力をかけていきます。
癒着を取り除くことで可動域に大きな改善が図れます。

腕を外に開く動きに制限がある場合のテクニックです。

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肩関節の整体力学に沿うように動きを付けて行きます。
関節包の癒着も取り除きながら肩鎖関節の治療も合わせて行い影響を及ぼし可動域を改善していきます。

肩関節の最終可動域改善を図る腰椎テクニックです。

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腰椎の位置関係が肩の可動域の最終領域に影響を及ぼしますので、後方変位による可動の妨げを前下方に圧力をかけて取り除いています。

肩甲骨周りの筋肉(ローテータカフ)の癒着をとるテクニックです。

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ニモテクニックという筋膜の癒着を取り除くテクニックで治療していきます。

上肢の痺れの症状も、この筋肉群に神経が阻害された結果起こることがございます。