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鶴岡の不動産会社×インターン生→新規事業が立ち上がった!

サクラマスプロジェクトの伊藤です。(合同会社work life shift)
2020年から多くの当たり前が覆り、困難なことももちろんありますが、これまで距離のハンデがビジネスにとって大きかった地方中小企業にとっては、チャンスもありました。

山形県鶴岡市で、2020年夏から学生とともに新規事業の立ち上げに挑戦している企業、石橋不動産株式会社(以下、石橋不動産)をご紹介します。

実践型インターンシップとは:学生の80%が参加すると言われているインターンシップ。中でも学生と事業を加速させたり、新規事業の仮説検証を進めたりするのが実践型インターンシップです。
山形の企業に実践型インターンシップをおすすめしたい理由

石橋不動産は、鶴岡駅前に事務所を構える創業40年の地元に根ざした不動産会社です。地元産木材、地元の職人にこだわった家づくりや、売買・賃貸・コンサルだけではなく、相続なども含めた土地・住宅・事業用物件に関するあらゆる要望にワンストップで応える地域で一番のサービスを提供されています。

鶴岡市は毎月100名以上の人口が流出する「消滅可能性都市」の一つに数えられており、駅前が衰退したり、空き家が増えたり課題は山積。石橋社長は、生活をしていく上で最も大切な要素の一つである「住まい」を核として地域づくりに関わってきた地元密着型の不動産会社として「選ばれる地方都市になるには、何をすべきか?」という視点を常に持っていましたが、多忙な業務の中ではなかなか新しいチャレンジに割く時間がなかったと言います。

▼なぜインターン?
地元の鶴岡南高校の探求授業でご一緒した頃から石橋社長の想いを直接伺っていた私。「石橋さんは、本気の=仮説のある事業をアイデアとしてもっておられる。あとは意欲あふれる若者が石橋さんと一緒に走ったら、事業が進むんじゃないか?」と常々思っていました。そこである日、「石橋さん、実践型インターンシップ、やってみませんか?」とお声がけ。最初は「ナニソレ?」という石橋社長でしたが、「これまでと同じことやっていてはダメだってことは分かってたんだよね。やってみるよ」と全く新しい挑戦を、ご一緒することになりました。

▼あの2020年夏の挑戦
初めての実践型インターンシップがなんと完全オンライン!現地に来ないと分からない不動産の価値をオンラインで伝える新規の取り組みに学生3名と着手。学生はそれぞれ京都、愛知、東京からオンラインで約2ヶ月インターンシップに参加し、一度も実際に鶴岡を訪れることはありませんでしたが、360度カメラを使ったオンライン内覧会の企画と実施、youtubeでのナレーション付き内覧動画作成、鶴岡市への移住調査報告書の作成などの成果を残してくれました。これがきっかけとなり、人の移動が制限される中でも業績は伸び続けていらっしゃるそうです。

▼そして2021年春へと続く
まだまだ不穏な動きの続いていた中、2名のインターン生(広島・東京)とともに、地方で共通の課題である空き家問題に正面から切り込み、空き家を活用したシェアハウスやシェアオフィスの新規事業の立ち上げに挑まれました。空き家のオーナー様に事業計画書をご提案するところまでこぎつけ、「うちの空き家が、地元のために活かせるなんて考えてもみなかった」と涙されるオーナー様も。地方の不動産業の新たな可能性を切り拓き、課題も明確になり、今後の事業の方向性が見えてきたそうです。「ここまで学生がやったんだから、収益性をもたせる事業に仕上げるのはオレの仕事だよね!」と意気込んでおられるのが印象的でした。

▼そして更に挑戦は続く
石橋社長は「若者は本来無限の可能性を秘めていて、選択肢が限られるなんてことはないはず。地方では若者は窮屈な想いをしていてもったいないと思うことがあるんだよね。可能性なんて無限だから、その中で地元に携わりたいと思えるような環境を、大人がつくっていきたい。鶴岡がそういった街になれればと思っているし、地方の中小企業の可能性を拡げるためにも若者と挑戦するインターンシップは今後も続けていきたい」と話されていました。

▼ここで、石橋社長に突撃インタビュー!
ー石橋社長にとってインターン生との取り組みの最大の魅力は?
「やりたいと思っていても普段の業務もある中では、全国の先進事例など深く調べたりすることがなかなか出来ない。インターンシップでは、アイデアとして温めていたことを、学生の力を借りて仮説・検証・そして形にしていく、ということが可能。学生が本気になって取り組むことで新しい角度からの見方や、エンドユーザー目線の気付きを感じられることも私にとっての最大の魅力です」

ー「これまでと同じではダメだ」という想いから「インターンを受け入れてみる」に至ったことについて、もう少し詳しく教えて下さい。
「【現状維持は後退の始まり】という松下幸之助氏の言葉の通り、新たなことにチャレンジし続けることが地方だからこそ必要だと考えました。後退なんて甘い言葉よりも衰退する…そうなってしまっては、この地域での自社の存在意義もなくなるという危機意識を持ち続けるためにも、インターン生を受け入れることは今後も取り組む意味があると思っています」

ー事業の成長以外に、インターン生を受け入れて良かったことは?
「若者が育っていく、変わる瞬間を間近で見られることですかね。自分の業(不動産業)の楽しさ、業を通じた社会貢献や地域貢献などを学生に感じてもらうことで、彼・彼女たちが社会に出る前の心構えなど、成長が手に取るようにわかることも親心として嬉しくなります。実際に自分の会社に入ってもらいたいとは思っていないけれど、一緒に仕事をしていくと、全く業界に興味が無かった学生が不動産業の面白さややりがいをきちんと知ってくれる。将来、もしかしたら「不動産業」に携わりたいと思ってくれるかもしれないな、と思うと、学生に将来のキャリアを考えるきっかけを提供しているようにも感じられて、真剣勝負の学生と関わると若者を見る目も変わるし、「一緒に働きたいな」とお互いが思える出会いや縁は本当にある、と実感できますね」

ーありがとうございました!

地域のことも会社のことも分からないインターン生を受け入れて事業を進めていくためには、経営者の方の熱意やビジョンを明確にしたり、受け入れるための組織や社内の関係性の進化が必要になります。サクラマスプロジェクトではプロジェクトの設計からインターン生のフォローまで、企業の皆様に伴走しコーディネートします。

「これまでと同じではダメだってことは分かってたんだよね」という企業の皆様、今だからこそ、若者と新しい挑戦をしてみませんか。

実践型インターンシップへのお問い合わせ
サクラマスプロジェクト事務局
・合同会社work life shift・株式会社キャリアクリエイト

(事務局内連絡先:株式会社キャリアクリエイト
TEL:023-641-8807
E-mail:welcome@career-create.co.jp

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