2.精索静脈瘤にたどり着くまで
こんにちは、アラフォー妊活男子のYuukiです。
今回は、ボクが本格的に妊活の優先順位を上げる!と決断したお話。
なので、自然妊娠ではなかなか授からないなという方に向けてお伝えしたいと思います。
まずは精液検査、ただしメンタルの良い時に
妊活男子の第一歩は精液検査です。
ただ、クリニックなどの精液検査は費用が2万円~3万円近くかかるため、まずは!という方は、低価格で簡単にセルフチェックのできるキットがありますので、まずはそちらをお勧めします。
代表的なキットを軽くご紹介します。
どちらもスマホで簡単に測定できます。
ただ、スマホで簡単に検査ができるのですが、もちろん検査精度は高くはありません。
それに、一番のハードルはメンタルにくることです。
ボクとしても検査結果を自分で見るだけでも怖かったですし、実際に結果が良くなかった時には、正直大きく凹みました。
ただ気持ちを切り替えて、
早めに知れて良かった!
解決すべき課題が見つかって良かった!
課題をクリアしたら欲しい未来が待っている!
と思うようにして前に進みました。
精密な検査はクリニックで
より精度の高い検査を受けるために、東京の恵比寿駅近くにある恵比寿つじクリニックにお世話になりました。
恵比寿つじクリニックは「男性不妊の専門クリニック」ということで選びまして、結果として手術なども受けられたのでとても良かったと思っております。
精液検査もプロの技術で精度高く分析していただけるだけでなく、超音波検査もしていただきました。
この超音波検査によって、ボクの『精索静脈瘤』という疾患が見つかりました。
精索静脈瘤とは、簡単に言うと「精巣からの静脈の逆流防止機能が機能していない」という状況です。
精索静脈瘤は精巣(睾丸)の静脈にお腹から血液が逆流して、瘤(こぶ)状にふくれるもので、正常男性の15%、男性不妊症の患者さんの40%にみられるとされています。
精巣の静脈には左右で違いがあるため、右側より左側にみられることが多いですが、左右両方にあることもあります。
精索静脈瘤があると、お腹から逆流した温かい血液が精巣(睾丸)の温度を上昇させ、精子を作る働きに悪影響をおよぼすと考えられていますが、そのメカニズムについてはまだ完全には解明されていません。
ボクの場合は、左右両方の静脈で起こっていたため、不妊の要因の一つであるため、手術をすることにしました。
ただ「手術をすれば不妊が解消される」ということは確約できないため、「やってみて良くなることを願う」という気持ちでしたし、「やらないで放置しても良いことはないのでやってみる価値はある!」と思いました。
このあたりもかなりメンタルが削られましたので、妻に大きく支えていただきました。本当に有難い。
精索静脈瘤の手術は精索静脈低位結紮術を選択
精索静脈瘤の治療には、4パターンあると説明を受けました。
それぞれについて個人的な採点をしてみました。
▷侵襲:身体へのダメージの度合い
▷技術:手術の難易度
▷確実性:効果が出るのか
1)経皮的静脈塞栓術
(侵襲:低、技術:高、確実性:低)
静脈内に細いチューブを入れ、そこから詰め物をして血液の逆流を止める方法。
2)精索静脈低位結紮術
(侵襲:中、技術:高、確実性:高)
静脈を精巣のすぐ近くでしばる。たくさんの細い静脈を顕微鏡を使ってしばらなければならないため、煩雑で、高い技術が要求されるが、静脈のしばり残しは少なく、動脈を誤ってしばることもない。
3)精索静脈高位結紮術
(侵襲:高、技術:低、確実性:中)
静脈をお腹の中の太いところでしばる。簡単だが、静脈をしばり残したり、動脈も一緒にしばってしまうことがある。
4)腹腔鏡による精索静脈高位結紮術
(侵襲:中、技術:中、確実性:中)
カメラをおなかの中に入れて、3と同じところで静脈にクリップをかける。不確実なことがある。全身麻酔が必要。
恵比寿つじクリニックが、『2)精索静脈低位結紮術』の症例数が日本で一番ということもあったので、確実性のある『2)精索静脈低位結紮術』を選択しました。
詳しい『2)精索静脈低位結紮術』のことについては、また次回。