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知恵というキッチンスタジアムを持つ
2024年は152冊の本を読んだ。
本というのは面白い。
これは私の持論だけど
規制や検閲を跳ね除けて
良いものだけが形を成して
残っているもの
それが本だと思う。
そして個人的にはもう一つ
本を読むことの意味を感じている。
よく本は勉強の代表例のように言われるが
大事なのは書かれている内容ではない、と思っている。
同ジャンルの本を数冊読み、知識が複数集まったときに重なる共通点、それが業界のコモンセンス(いわば常識)になる。
それを知ることだけでも後述するキッチンスタジアムに繋がるが、さらに深い部分がある。
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それは、著者の視点という"本質"だ。
今年の10月頃を境に本質的なことしか意味を感じなくなってしまった。
本の内容そのものは流行や時代的な背景が多分に影響するため、10年たてばはっきり言って情報は"腐る"。
じゃあ本を読むことは意味がないかといえばそうではない。
例えば仕事に関わる本を何冊か読む中で、著者たちの視点に気づく。
視点=考え方
「コンサル」であれば「コンサル」視点が。
「教師」であれば「教師」視点が。
「ドクター」であれば「ドクター」視点が手に入る。
その視点をもとに自分の頭で考える。
そうすることで別の場面でも応用がきく。
応用は腐らない。
誰にも奪えない。
これは本の持つかなり大きなベネフィット。
ここでは知識、に対して「知恵」と表現したい。
「料理の鉄人」の話がわかりやすい。
同じ食材を使ってより素晴らしい料理を60分以内に作る、という簡単なルール。
鉄人たちはなぜあんなにも短時間で素晴らしい料理を4〜5つも作れてしまうのか。
(もちろん料理人の腕はあるがここでは考えない)
答えは「良い肉、魚介、野菜がキッチンスタジアムに並んでいるから」。
最初から材料が並んでいなければ60分で買い出しからやらなければならない。
それでは到底時間内に仕上げることはできない。
本の話に戻すと、"知恵"というキッチンスタジアムを持たなければ、短時間で質の良いアウトプットはできない。
裏を返せば、
知恵=業界の視点
それさえ持っておけばそのジャンルはクリアしたと言える。
頭のいい人(例えば中田敦彦さん)が色んな業界の人と対談して、まともに会話してる所をみると、
「頭の良い人は何でも知ってるのねー」なんて思ってしまうけどこれは本質ではない。
知恵を持っているからそれを使って応用させているだけなのだ。
知恵は思考のルートでもある。
同じ道を通ってきてくれた言葉は通じるが、自分の思考と別ルートからきた言葉は通じない。
知恵を持っていると相手に伝わる言葉で会話ができる。
本からそんなインプットができる。
だから本を読もう、ということではないが実は本はトップを取りやすいジャンルでもある。
「○万部売れてます!」
なんて書店やSNSで見かけると日本中の人が読んでいて、置いてかれちゃまずいなんて思うかもしれない。
これは本質ではない。
本質は(とにかく買ったけど部屋に積読しちゃってる…)という人が8割くらい。
ブックオフやメルカリに出しちゃう人が1割。
残りの1割は読んだ気がするけど覚えてない。
その程度なのだ。
月に7冊本を読む、人は日本人の上位3%らしい。
(ちなみに月10冊読むと上位2%になるらしいがこれも本質ではないと捉えている)
上述のようにほとんどの人は冊数以上に本の中身を読んでいない。(読めていない)
つまり「本を読む」そして「中身を記憶する」もしくは「知恵をつけアウトプットに活かす」ことができればおそらくどんな業界でも勝てる。
何かで勝ちたいとかトップになりたい、なら本を読むのはすごく分かりやすい勝ち筋だ。
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