人はなぜ端の席を取りたくなるのか
満員電車は嫌だ。
肺炎騒動がなくても満員電車は嫌なもので、基本的にはストレスしかない。
でも目の前の席が空き、そこが端の席だったらどうだろう。満員電車の中で自分だけのシェルターを手に入れたような気持ちになる。
なぜ人は端の席を取りたくなるのか考えた。飲食店では窓際がいいとは思うものの、端の席じゃなきゃ嫌だというほどの意思はない。
飲食店での「席」の意味はあくまで快適な食事をするための場所だ。だからわりとどうでもいい。美味しくご飯が食べれさえすれば。
満員電車に戻ろう。満員電車は苦痛の代名詞のようなもので、その中での「席」の意味は安寧に違いない。心身の安心感を求め、人は席に座る。
だとすると満員電車における席というのは、ともするとリバーシの角と同じものかもしれない。誰にも犯されない、絶対無敵な自分だけのシェルターとしての場所、いわば秘密基地だ。
このどこからも丸見えの秘密基地を今日も追い求めて人は満員電車を耐え凌ぐ。
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