2月11日 2ちゃんねるを見ていた芸人とニコニコ動画を見ていたyoutuber

晴天。 自分と同年代のコンテンツを作っている人達の影響を受けている物を見ると、芸人は2ちゃんねる的な感性に影響を受けており、youtuberやvtuberのような人たちはニコニコ動画の影響を大きく受けているように感じる。
 野田クリスタルのyoutubeチャンネルを見ていると、昔見ていた2ちゃんねるのスレッドのオカルト版の話をしていたり、令和ロマンのケムリはネットの文化の影響を大きく受けているというのは見ていて感じる。逆にyoutuberやvtuberはテレビの影響とニコニコ動画の影響を大きく受けているように見える。
 どちらがいいという話ではないが、10〜15年前の2ちゃんねる的な笑いが好きな自分からしたら、今の芸人の感性のほうが性にはあっている。 
 昔からネットに耽溺している自分からすると、いまいちニコニコ動画のノリは合わない。ニコ厨のような別称の◯◯厨という単語だったはずなのに、15年も経てばそれは別称ではなくなってきている現実についていけない時もある。ネタにされていた
腐女子の「殺すよ(ニッコリ)」のような背筋がゾクッとするようなノリを好んでいたニコ厨みたいな人がyoutubeで今勢力を伸ばしているように見える。
 自分のyoutubeShort動画で流れてくる知識武装系youtubeのオチを無理やり作ろうとする「え?オチ? オチなんてねぇよ 爆発させるか」というノリは完全に馬鹿にされていたニコ厨的なノリだったのに、それを嫌悪する風潮は完全になくなったようだ。
 2ちゃんねる的な笑いはやはり、アネクドート的な風刺の意味あいがある笑いであり、ニコニコ的な笑いであるメタ的な笑い(オチがないという事を認識しているから無理やりオチを作る)という小っ恥ずかしいという感性は継承されず、あえてわかっているけど滑るという構図の動画が増えている。
 メタ的な笑いが許容されていたのは、濱野智史の言う「アーキテクチャの生態系」に書いてあった「疑似同期」という投稿者と視聴者の時間軸は違うけど、まるで同じタイミングで見ていると錯覚する効果があるから意味があったのに、メタ的な笑いを無意識か意識的か知らないが行っている構図に寒気がする。時代についていけていないという話なのかそれも分からない。youtubeのネタを見るとこのようなメタな笑いが跋扈している。丁寧すぎるツッコミ。ボケの説明をしてからツッコむタイプの笑い。このような意図があると説明してからツッコむ
ニコ厨的な寒さが今ではスタンダードになっている。2ちゃんねる的な笑いは丁寧な笑いというより、
見ている側が理解して笑う。そこに丁寧な説明はない。ロシアのアネクドートやブラックジョークも同じで詳しいボケの説明はせず、見ている側が「なるほど」と理解した時に起こる笑いを重視していると思っている。この笑いは回りくどい笑いなのだろうか?笑いさえも分かりやすさを重視するのかと問いたくなる。分かりやすい笑いが好きなら「こちょこちょでもされて笑っていればいいだろ」と言いたくなる。

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