3月2日 形なき言葉の探求 辞書に載らない言語化の重要性
晴れ時々、雪「言語化」について調べる為に
国立図書館関西館にて国語辞典20冊確認したが、『言語化』について定義はどの辞書にもされていなかった。『言語化』だけ載っていなかったのか比較するために、『映像化』『高齢化』という単語も調べると『〇〇化』も載っていなかった。
このことから仮説を建てると
①「『名詞』+『化』」は国語辞典に載せない方針という可能性。
②『言語化』という言葉はポピュラーな言葉ではない。
③『言語化』は『言語』+『化』で説明が可能である
仮説を建てるならこの3つが挙げられるだろうか
だが『映像化』や『高齢化』と違い
『言語化』は言葉にするという性質上意味が多岐にわたるという点を留意しなければならない。
『言語化』の使用例を見比べてみると
①「壮大な世界観を言葉で表現した意味での言語化」
②「自分のモヤモヤした気持ちを言葉にする意味での言語化」
③「他者に自分の経験を伝える意味での言語化」
④「自分が論理的であるという主張をする意味での言語化」
⑤「暗黙知を形式知に変換する意味での言語化」
というふうに分類する事が出来る。
『映像化』や『高齢化』等は、文字通りの意味合いで理解されるであろうが
『言語化』は
文脈により、『言語化』そのものの意味が変化するという観点から、他の
「『名詞』+『化』』とは区別するべきではないかと考える。
一応『言語化』も『自他問わず理解を深める為の補助線』という観点で括れば『他者に伝える』という意味では一貫すると考えられはするが、
『言語化』すれば他者に伝わるのかという話になると疑問は残る。
②の意味での『セルフケアの観点からの言語化』③の意味での『他者に経験を伝達する為の言語化』が混同している時点で、『言語化』という言葉が曖昧な意味しか持たないと考えてもよいだろう。意味がコロコロ変わる『言語化』を
使って都合のよいように解釈し『言語化』する人間を果たして『言語化が得意』としていいのであろうか?