ハンガリー医学部 予備コースについて①入試編
予備コース入試の難易度はどれくらい?
試験時間は各教科何分ずつ?
面接の様子は?
ハンガリー医学部の予備コース入試について、最新の情報をまとめました。
上記のような質問をもっている方は必要な情報が見つかるかと思います。
この記事は予備コース入試について書いています。本コース入試(大学に直接入学)を検討されている方は、以下の記事をご覧ください。
予備コース入試の概要
英語
TOEFL PBTの問題が筆記試験として使われています。
(この試験は既に公式のTOEFLでは廃止されており、現在ではTOEFL ITPがそれに代わるものとなっています。)
テスト形式は文法問題30分、長文問題50分、リスニング30分です。
ずっと日本の大学受験の勉強をしてきて、いきなりTOEFLか…と戸惑う人もいると思いますが、同じ英語なのでそれほど心配する必要はないです。TOEFLの頻出単語を確認、問題形式に慣れることの2点に集中しましょう。
受験勉強で使っている英語教材でも差し支えないですが、強いていうなら単語と文法は専用の参考書を周回しておいた方が無難です。
また、模擬試験の本を使う際は時間をきっちり計るようにしましょう。特に長文は時間内に読む訓練をしておかないと焦ることになります。
先述の通りTOEFL PBTは廃止されているため、参考書はTOEFL ITPのものを入手するのが現実的です。
また、TOEFL ibt 68点以上もしくはIELTS5.5以上のスコアを持っていると英語の筆記試験が免除されます。
これらの英語スコアを事前にクリアしていれば、受験当日は理科教科の試験だけを受けることが可能です。
生物
理科は生物・化学・物理から2科目選択制で、2科目合わせて45分で行われます。両科目のテスト用紙が渡されるので、片方何分ずつといった決まりはありません。問題は日本語と英語のどちらかを選びます。合格ラインは60%です。
形式は選択問題で、選択肢の中から文章の穴埋めの答えを選んだり、1つの問題で複数の答えを選ぶものも出題されます。そのため、単一の答えを選ぶものよりもやや複雑です。
出題範囲は生物基礎と人体全般です。出題比率は4:6か半々くらいで、植物の出題はありません(把握している限りです)。
ハンガリーで教える先生が問題を作成しているため、予備コースで習う内容から基礎的なことを問題にしています。予備コースでは各器官・各臓器が果たす働きを包括的に学びますが、その事前知識として各組織の構造や分類・働きを重点的に説明されます。
基礎生物の知識を“人体でどう機能しているか“に結びつけて学習するのが、ハンガリー医学部の予備コースで強調されるポイントです。既に生物を履修している人は、勉強スライドで各トピックの英単語をさらいながら、基礎知識と人体の各器官の結びつきを意識して学習しましょう。
化学
生物と同じく、45分内にもう一つの理科選択科目と一緒に解きます。合格ラインも60%と同じです。記述なしの選択問題になります。
出題範囲は理論化学が3〜4割、残りは有機化学です。無機化学はあまり出ないことが知られています。
無機化学の出題が少ない/ほぼ無いので、対策は集中しやすいと思います。特にチェックしておいた方がいいのは電子軌道で、予備コースでも詳しく勉強します。計算問題も計算式さえわかっていればそのまま数値を代入するものがほとんどです。
生物&化学か物理&化学での受験が多いと思いますが、時間配分には注意しましょう。答えに詰まったらどんどん次の問題を消化したほうがいいです。
物理
大半の問題が力学に関するもので、運動方程式やエネルギー、熱力学などが出題されます。合格ラインは60%です。
複雑な計算はなく、問題を通して力学の公式を答えさせる程度です。諸定義や法則についての問題が多くを占め、受験した人の感想では入試理科3科目の中だと難易度は低いようです。
特にこれといった教材を新たに用意する必要はないので、日本の大学受験の入門的な参考書で十分対応できます。
面接
筆記試験で合格ラインに達すると、英語と日本語による面接が行われます。
外国人面接官とまず英語で自己紹介や軽い質疑応答をし、それに続いて日本人面接官と話します。テストの所感や学業について、これからの生活の展望、家族や親の仕事、学費の支払い能力など、“留学する実務的な条件を満たしているか“に関する質問をされます。
生物や化学に関する質問はされないので安心しましょう。料理や運動、趣味について聞かれたりと、カジュアルことも聞かれます。
基本的には堂々と答えていれば大丈夫だと思います。
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