「山田のうなぎ・うな骨ラーメン 築地本店」に込められた社長の想い
11月18日、私たちの新たな夢の舞台となる『山田のうなぎ・うな骨ラーメン 築地本店』が、オープンしました。九州の小さな魚屋から歩み始めた山田水産が、日本の食文化の中心地・築地に店を構えられることをとても感慨深く思います。これは私たち山田水産で働くすべての従業員にとって、「大きな挑戦」であり、同時に「長年の夢の実現」でもありました。
築地出店への道のりは、決して平坦なものではありませんでした。特に移転先の場所探しには苦戦しました。神田、お茶の水、大門、日本橋と、様々な場所との出会いがあったが、最後に巡り会えた築地という場所は、まさに運命的な出会いだったと感じています。先日、店頭に「山田のうなぎ」と刻まれた真鍮の看板を掲げた時、これまでの道のりが走馬灯のように思い浮かび、胸が熱くなりました。なぜならこの店は、働く仲間たちへの感謝の気持ちを形にした贈り物でもあるからです。
築地本店のオープンは、社員一人一人の情熱と努力が実を結んだ証だと思っています。現地で新たな一歩を踏み出してくれる新しいスタッフはもちろん、鹿児島・大分・宮城の現場で日々頑張ってくれている仲間たちがいてくれるからこそ実現できました。この店舗には、山田水産で働くみんなの夢が詰まっています。もちろん商売である以上、この店で成果を出すことも大切な使命でありますが、それ以上に私が願うのは、築地本店が社員全員の誇りとなり、私たちの想いを一つにできる特別な存在になることです。そしてこうした私たちの真摯な想いや商品に込めた『愛情品質』は、必ずやお客様の心にも響くと信じています。
そしてこの場所は、お客様に「うな骨ラーメン」やうなぎ飯を味わっていただくだけではなく、山田水産のブランドを体感できる「新たな架け橋」としての役割も担ってほしいと考えています。鰻料理は時として敷居が高く感じられることもあるかと思います。特に海外からのお客様にとって、日本の高級和食店は緊張感のある空間でしょう。しかし『山田のうなぎ・うな骨ラーメン 築地本店』、伝統の味は守りながらも、より親しみやすい空間づくりを心がけました。海外の展示会で山田水産の鰻と出会い、築地の店で味わい、そして母国でも楽しんでもらえる。そんな美味しい思い出の起点となれればと願っています。
そして看板メニューとなる「うな骨ラーメン」は、ラーメン店からも、鰻屋からも、異色の存在に映るでしょう。しかし、これは養殖から加工まで一貫して手掛ける山田水産だからこそ実現できました。私は常々、自分が本当に美味しいと確信できないものは、お客様の元へ出したくないと考えています。
博多風の細麺に絡む濃厚なうな骨出汁、チャーシューの代わりに乗せた鰻の蒲焼き、すべてが鰻で完結する最高の一杯が完成しました。鹿児島県の養鰻場で薬を使わずに丹精込めて育てた鰻を、工場で丁寧に捌き、洗い、焼き、その過程で生まれる素材を余すことなくラーメンに活かす。そうして生まれた渾身の一杯を、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思っています。それほどまでに、私はこの「うな骨ラーメン」には自信を持っているのです。
この革新的な「うな骨ラーメン」は、株式会社麺屋武蔵 代表の矢都木二郎さんとの出会いがきっかけとなりました。初めて鰻の出汁で作られたラーメンを口にした時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。鰻の骨だけとは思えない、濃厚な味わいに改めて自社の鰻が秘めるポテンシャルを感じました。薬を使わずに育てた「無薬養鰻」だからこそ、最後の一滴まで安心して飲み干せる。うな骨スープはまさに唯一無二の存在です。口に運んだ瞬間に広がる鰻の香り、それは世界中探しても山田水産にしか作り出せない味わいだと思います。『山田のうなぎ・うな骨ラーメン 築地本店』のオープンに向けて、山田らしい味わいになるようにとチームYAMADA一丸となってブラッシュアップを重ね、渾身の一杯は完成しました。
さらに、この築地の地に店舗を構えるにあたって新たな夢も広がっています。これはまだ噂レベルの話ですが、近い将来このエリアへの東京ドームの移転計画もあるようです。もしその計画が実行された暁には、海外から拠点を日本に移したであろう大谷翔平選手の活躍を見に訪れる人々が、試合前に当店でラーメンを楽しむ。そんな未来も思い描いています。
また、程近い場所には歌舞伎座もあります。うな丼の起源は、芝居小屋に蒲焼を運ぶ際、冷めないようにご飯の上に載せたことから始まったという説もあり、この地での商いには深い縁を感じずにはいられません。
私たち山田水産は、これからもチャレンジを続けていきます。
この記事を読んでいるあなたもチームYAMADAの一員として夢にチャレンジしませんか？これから多くのみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
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