実地指導で優遇される記録や書類は?
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山田方式ケアプラン構造こと、山田準一です。
ケアマネジャーは書類を作ることが多いです。公的介護保険制度の書類について私見を書きます。
公的介護保険制度は文書主義
文書主義は、大宝元年(701年)「大宝律令」により、元号を使う、印鑑を押す、定められた形式に従って作成された文書以外は受理しないことの文書と手続きの形式を重視した文書主義が導入されました。
出典:Weblio辞書
この文書主義が土台となっているため、行政が絡むものは書類が前提となっています。
公的介護保険の財源は、40歳以上の国民全員からの介護保険料と税金で成り立っています。公金のため行政権限が強く、書類が多くてチェックが厳しい。
よく使う主な書類
ざっと思い浮かんだ
ケアマネジャーが市町村窓口へよく出す書類
1 要介護・要支援認定申請書
2 居宅サービス計画作成依頼届出書と終了届書
3 閲覧等請求書
4 市町村独自事業・高齢者サービス利用申出書と終了届
5 要介護者対象の減免・減額申請書
※書類によっては、添えなければならない書類やコピーもあります
ケアマネジャーが業務でよく使う書類
1 利用者基本情報
2 アセスメントシート(アセスメントのための情報収集シート)
3 サービス依頼書
4 居宅サービス計画書(1)
5 居宅サービス計画書(2)
6 介護予防サービス支援計画表
7 週間サービス計画表
8 サービス担当者会議の要点
9 居宅介護支援経過
10 介護予防支援サービス評価表
11 サービス利用票 提供票含む
12 サービス利用票別表 提供票別表含む
書類に何を書くのか
ご利用者の氏名・生年月日・介護保険番号・住所・連絡先・ご家族連絡先・持病・身体状況などをご利用者ご家族から聞き取り要約して書きます。コピペできる内容で転記が多い。
業務の効率化と手書き解消の期待度
出典:厚生労働省・2020.10.30介護給付費分科会の資料
スマホ、タブレットを活用した場合の効果についての期待度
「その場で情報の入力・閲覧できることにより業務が効率化する」54.4%
「記録の管理が効率化する(記録が手書きより読みやすくなることを含め)」40.7%
のケアマネジャーがアンケート回答しています
書類の効率化と手書き解消の5具体策
1 介護請求ソフトはクラウドを使いましょう
クラウドは、インターネット環境があればスマホ、タブレットやパソコンで随時入力、閲覧できます。
2 介護請求ソフトの不得意分野を補うシステムも使いましょう
介護請求ソフトの得意分野は、法令で定められているレセプト・保険請求やケアプラン様式類です。ケアマネジャーが日々使う利用者基本情報やアセスメントシートは不得意分野です。利用者基本情報、アセスメントシート、サービス依頼書のクラウド管理システムを使うことで随時入力、閲覧、操作でき記録や書類が効率化できます。
3 コミュニケーションツールやEメールを使いましょう
FAXは基本的にFAX機の前に行かないと送受信できません。手書きだからFAXが多いです。紙量減で保管場所も狭いスペースですみます。
コミュニケーションツールとは、チャットやメッセンジャーアプリのことです。無料アプリのMessenger、LINEなどがおススメです。
4 記録方法は自分の型(かた)を確立しましょう
記録とは時間がかかる作業です。ダラダラと書いても後から読むと理解しにくいです。誰にでも読みやすく理解しやすい記録にすることが重要です。居宅介護支援経過は「生活支援記録法(F-SOAIP)」を活用しましょう。効率的に記録でき視覚的に理解しやすい経過記録法です。
5 昔の常識は、今の非常識
複数ケアマネジャーがいる事業所では、個のスキル差があり志が違うため進まないことが多いです。事業所管理者や事業者代表者が許可してくれない、お金を出してくれないなど自分ではコントロールできないこともあります。
昔、介護ではオムツ交換や入浴介助は、ゴム手袋を着用することはダメという教えでした。今はオムツ交換や入浴介助は、プラスチックグローブを着用することが常識です。自分だけでもやれるところから取り組みましょう。
実地指導で優遇される記録や書類は
ケアマネジャーの業務は記録までして1つの業務です。例えば、訪問しただけはなく訪問の記録までして訪問終了です。記録や書類が整備・管理されていないものは仕事として認められません。実地指導では記録と書類がチェックされます。チェックする方も人間です。わかりやすく整備・管理された記録と書類の方が優遇されます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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