「木下家所蔵の銘香を皆で味わう会」を催します♫
7月28日に開催した伽羅の聞香会の席上で、ご参加の木下様から『皆さんと一緒に聞くと楽しいから、私の伽羅も炷いて戴こうかしら?』といった主旨のお言葉が発せられました。
(木下様は、故三條西堯山氏を御家流香道第21代宗家に推戴した山本霞月女史が可愛がられたと伝えられる竹山千代様、通称「おばさま」の愛弟子で、教えを引き継いで、御家流香道霞月派の代表を務めておられます。
なお第22代宗家三條西堯雲宗匠のお言葉によると、堯山宗家は竹山様を門弟と認識されていたとのことです)
同席の皆さまが嬉しい一言を聞き逃す筈は無く、「それならぜひ参加したいです!」との反応が返ってきました。
皆さまに伺うと、全員が「実施するときは声を掛けて!」とのこと、他の回でも伺ってみると、皆さま同様のお答えでした。
何日か経った頃、木下様がお香木を携えて来店されました。
拝見しますと、歴史的な名香ではありませんが何十年か前に入手された伽羅が6種、竹山様のお家木の伽羅『千代の翠』、そしていかにも古木で上質そうな寸門陀羅・真南蛮・真那賀の計10種でした。
ご厚意に甘えて、お預かりして鑑賞会用に少しずつ截香させて戴きました。
上の写真は、7種の伽羅の一つ、『短夜の月』です。
外見は緑油っぽく見えますが、上品な「辛」に特徴があり、どうやら黄油伽羅のようです。
10種いずれも大きな塊ではありませんが、皆さまと一緒に大事に鑑賞させて戴きたいと思います。
以上のような経緯で、近いうちに具体的な日程等を検討し、お知らせしたいと考えていますが…
1.お預かりした10種を5種ずつ2回に分けて鑑賞会を開催する
2.既に参加の意思を表明されている皆さまに、先ずお知らせする
3.各回とも参加者が確定した後に、空席があれば公募する
4.もし空席が少ない場合には、追加の開催を検討する
といった感じになるかと思います。
来年のことを言えば鬼が笑うとか言われますが…
六国シリーズの聞香会が年内に終了しますので、来年は今回の企画を第一弾として様々な趣向で名香・銘香の鑑賞会を企画して参る所存です。
新型コロナウイルスに翻弄されることなく、皆でのんびりと聞香三昧に耽りたいものです。
お気軽にご参加のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。